最新記事

英EU離脱

イギリス企業のCEO、76%がEU離脱受け事業の海外移転検討

2016年9月26日(月)11時03分

9月26日、KPMGが公表した調査によると、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定を受けて、英企業の最高経営責任者(CEO)の4分の3が事業の海外移転を検討している。写真はロンドンで6月撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)

 KPMGが公表した調査によると、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定を受けて、英企業の最高経営責任者(CEO)の4分の3が事業の海外移転を検討している。調査は売上高1億─10億ポンド(1億3000万─13億ドル)の英企業CEOら100人に行った。

 調査によると、CEOの86%が自社の成長見通しに自信があると回答。英経済の先行きに自信を持っているとの回答も69%に達した。

 一方、国民投票で英国のEU離脱が決まったことを理由に、76%のCEOが、本社もしくは事業の海外移転を検討していると回答した。

 KPMG・UKのサイモン・コリンズ会長は「CEOはコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)で不透明感に対応している」と指摘。「半数以上が、EU離脱後は英国のビジネス環境に混乱が生じると考えている。よって、多くのCEOにとって、将来の混乱に備えてさまざまなシナリオを考えることが重要になっている」との見方を示した。

 調査では、EU離脱後も英国への投資を促すには何が最も重要かとの質問に、過半数のCEOが、通商条件が明確になることと回答した。

[ロンドン 26日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米政府機関閉鎖、損失は「1週間で」150億ドル 財

ワールド

米政府、戦略的企業への出資引き上げ中国に対抗=財務

ビジネス

英、11月発表の予算案で大幅増税に踏み切るべき=シ

ワールド

トランプ氏、CIAにベネズエラ秘密作戦承認 マドゥ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇跡の成長をもたらしたフレキシキュリティーとは
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 8
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中