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ブラジル上院、ルセフ大統領弾劾の最終審理入りを承認

2016年8月11日(木)10時06分

8月10日、ブラジル上院本会議は、ルセフ大統領の弾劾手続きをめぐり、最終審理に進むかどうかの採決を行い、59対21で審理入りを決定した。写真はリオデジャネイロで2014年6月撮影(2016年 ロイター/Pilar Olivares)

 ブラジル上院本会議は10日、ルセフ大統領の弾劾手続きをめぐり、最終審理に進むかどうかの採決を行い、59対21で審理入りを決定した。

 ルセフ氏は国家会計の不正操作などの疑惑で弾劾手続きを受けている。上院での承認を受け、8月下旬にも弾劾法廷が開かれ、81人の上院議員の3分の2が有罪と判断すればルセフ氏は失職する。

 その後は、テメル大統領代行(副大統領)が大統領に昇格し、2018年までのルセフ氏の残りの任期を務めることになる。

 ルセフ大統領が失職し、より企業へ配慮した政策を打ち出すとみられるテメル副大統領が後任に就くとの期待から、通貨レアルは上昇し、国内株式市場は1月以降30%超上昇している。

 ルセフ大統領の干渉主義的な政策と統治能力の欠如が景気低迷につながったとの批判がある。

[ブラジリア 10日 ロイター]


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