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ホンダ世界初の重希土類使わぬHVモーター実用化、中国依存を脱却

2016年7月12日(火)18時20分

7月12日、ホンダと大同特殊鋼は、レアアース(希土類)の一種であるジスプロシウムなどの重希土類を一切使わない熱間加工ネオジム磁石をHV用駆動モーターに世界で初めて実用化したと発表した(2016年 ロイター/Issei Kato)

 ホンダ<7267.T>と大同特殊鋼<5471.T>は12日、レアアース(希土類)の一種であるジスプロシウムなどの重希土類を一切使わない熱間加工ネオジム磁石をハイブリッド車(HV)用駆動モーターに世界で初めて実用化したと発表した。ホンダは同モーターを今秋発表予定の新型ミニバン「フリード」に採用する。

 重希土類は大部分を中国からの輸入に頼っており、過去には政治的な問題で価格が上昇したり供給が停止するなどし、生産に影響が出るおそれがあった。このため、使用量の削減が強く求められていた。

 両社によると、モーターに重希土類が使われていなくても、トルク、出力、耐熱性といった性能は従来品と同じレベルを達成しており、コストも削減できるという。

 (白木真紀)

[ロイター]


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