最新記事

人種問題

ダラス警官銃撃の容疑者は爆発物も準備、他にも大規模攻撃計画か

2016年7月11日(月)17時57分

7月10日、米テキサス州ダラスで8日に警官5人が銃撃され死亡した事件で、ダラス市警のデビッド・ブラウン本部長は10日、マイカ・ジョンソン容疑者が他にも大規模な攻撃を計画していた可能性がある、と述べた。写真はダラスの警官がつけた喪章と花。テキサス州ダラスで撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)

 米テキサス州ダラスで8日に警官5人が銃撃され死亡した事件で、ダラス市警のデビッド・ブラウン本部長は10日、マイカ・ジョンソン容疑者が他にも大規模な攻撃を計画していた可能性がある、と述べた。

 ブラウン本部長はCNNテレビのインタビューで、家宅捜索の結果、ジョンソン容疑者が爆発物使用の準備をしていたことが判明したとし、「他にも攻撃を計画していたと確信している」と述べた。

 その上で、ミネソタ州とルイジアナ州で黒人男性が警官に相次いで射殺されたことが直接の引き金になったとの見方を示した。

 一方、警察がロボットを投入して立てこもっていたジョンソン容疑者を爆殺したことについては、「同じような状況であれば、同じ行動をする」と正当化し、そうしなければさらに犠牲者が出ていたと述べた。

 さらに、容疑者が立てこもっていた施設内の壁に自分の血で「RB」書いていたと明らかにした。ただ、イニシャルの意味は分かっていないという。

 9─10日には、黒人射殺や警官銃撃などへの抗議デモが全米各地で行われ、多くの参加者が逮捕された。

 オバマ大統領は12日、テキサス州ダラスを訪問し、銃撃事件で死亡した警官5人の追悼式に出席し、演説する。アーネスト米大統領報道官が10日、明らかにした。

[ダラス 10日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

フジHD、株式買い増しはTOBでと旧村上系から通知

ワールド

北京市、住宅購入規制さらに緩和 需要喚起へ

ビジネス

26年度の超長期国債17年ぶり水準に減額、10年債

ワールド

フランス、米を非難 ブルトン元欧州委員へのビザ発給
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中