今年1月にサウジアラビアと断交した影響で、イランのイスラム教徒が9月のメッカ巡礼に行かれない見通しが強まっている。実施の詳細をめぐる合意が成立しなかったためで、両国間で責任のなすり合いが生じている。

 国営イラン通信(IRNA)は、ジャンナティ・イスラム文化指導相の発言として「取り決めができていない。もう遅い。怠慢はサウジの側だ」と伝えた。

 一方、サウジの政府系ニュースサイトSABQに掲載された巡礼担当省庁の声明は、イランの代表団が今年の巡礼のための協定調印を拒否したと述べている。

 イランは、昨年の巡礼でイラン人464人を含む2000人が将棋倒しで死亡する事故があったことなどから国民の安全を懸念し、ビザや輸送方法などでサウジに要望。サウジは受け入れられないとしている。

 イラン当局者は、両国の当局者が協議を続けているが、これまでのところ合意に至っていないと述べた。

[アンカラ 12日 ロイター]
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