最新記事

エジプト

エジプト航空機、爆発物を身につけた男がハイジャック、個人的動機か

犯人側との交渉で乗員と4人の外国人の乗客を残して解放

2016年3月29日(火)18時01分

3月29日、エジプト航空はハイジャックされた旅客機について、犯人と交渉した結果、乗員と4人の外国人の乗客を残して解放されたと発表した。写真はカイロで2013年9月撮影(2016年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

  アレクサンドリア発カイロ行きのエジプト航空の旅客機が29日、爆発物を身に着けたとみられる男にハイジャックされ、キプロスの空港に着陸した。

 エジプト航空によると犯人と交渉した結果、乗員と4人の外国人の乗客以外は解放された。

 キプロス国営ラジオによると、同旅客機には乗客55人、乗員は7人が搭乗していた。

 キプロスメディアはハイジャック犯の元妻がキプロスに住んでおり、個人的な事情が犯行の動機の可能性があるとしている。

 目撃者によると犯人は駐機場にアラビア語の手紙を投げ、キプロス人の元妻に届けるよう求めた。

 犯人については情報が入り乱れている。エジプト国営メディアはイブラヒム・サマハという名前のエジプト人が容疑者だと報じた。しかしアレクサンドリア大学の関係者はサマハ氏は乗客でハイジャックには関与していないと言明した。同氏と電話で会話し解放されたことを確認したという。

 ハイジャックはキプロスの飛行情報区(FIR)内で発生した。同旅客機は、キプロスの都市ラルナカに行き先を変更させられた。旅客機はエアバス320型機。

 エジプト運輸省によれば、ハイジャックされた旅客機のパイロットは爆発物を身体に巻きつけた男に脅されたと報告した。

 ただキプロス外務省高官は男が爆発物を身に着けているかは確認していないと述べた。

 

[カイロ/アテネ 29日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本との関税協議「率直かつ建設的」、米財務省が声明

ワールド

アングル:留学生に広がる不安、ビザ取り消しに直面す

ワールド

トランプ政権、予算教書を公表 国防以外で1630億

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、堅調な雇用統計受け下げ幅縮
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単に作れる...カギを握る「2時間」の使い方
  • 4
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 5
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 6
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 7
    宇宙からしか見えない日食、NASAの観測衛星が撮影に…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 10
    なぜ運動で寿命が延びるのか?...ホルミシスと「タン…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 10
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中