最新記事

金融政策

FOMCが利上げ政策の軌道修正を議論

今後の世界経済の展開によっては利上げペースの変更も

2016年2月18日(木)11時10分

2月17日、FOMCで年内の利上げ軌道の修正について議論されていたことが議事要旨で判明。FRB本部会議室の内部。2014年撮影(2016年 ロイター/Jim Bourg)

 1月26─27日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、世界的な金融状況の逼迫に伴う米経済への悪影響が懸念されるなか、これまでに計画されていた年内の利上げ軌道の修正について議論されていたことが、17日公表された議事要旨で判明した。

 議事要旨では「世界的な金融状況の最近のひっ迫が持続した場合、経済への下振れリスクが増幅する要因となり得る」とした。

 参加者の大半は依然として年内の利上げ実施を想定しており、1月の利上げが適切かどうかも話し合った。しかし、金融市場のボラティリティーに関する解釈の仕方で見解が分かれた。

 多くの当局者が経済へのリスクが高まっているとの見方を示すなか、複数の当局者は最近の金融市場の動向と、基調的な強さを示す米経済の「調整は難しい」と指摘。

 金融市場の逼迫とさらなる利上げは「ほぼ同等」との意見もあった。

 世界経済のリスクについての長い議論の末、景気先行き不透明感が増しているとの結論に達し、金融市場の持続的な混乱による影響への懸念を示した。

 適切な利上げペースに関する見通しを変更することも話し合われたが、米経済の見通しを変えるのは時期尚早との意見で一致。世界経済の今後の展開のほか、原油や株の値動きを注視することにした。

 米連邦準備理事会(FRB)は昨年12月、2016年に金利を4回引き上げることを示唆したが、議事要旨の記述は、最近の世界経済の減速や株価急落が、FRBに計画見直しを促していることを示唆している。

 議事要旨は「複数の参加者が、中国やその他(の新興国の経済)が予想以上に減速し、米経済の障害となる可能性について懸念を示した」としている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米・ロ・ウクライナ、17日にスイスで和平協議

ワールド

米中外相、ミュンヘンで会談 トランプ氏の訪中控え

ビジネス

EU貿易黒字が縮小、米関税と中国の攻勢が響く

ビジネス

欧州証券市場監督機構、資産運用大手を監督すべき=E
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 9
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 10
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中