最新記事
株式投資

ヘッジファンドが株式投資に対して弱気に転換──ゴールドマン・サックス

2024年4月22日(月)10時46分
ロイター

トランプ前米大統領の政治活動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」が連邦選挙委員会に提出した報告によると、3月の訴訟関連支出が360万ドルに上り、11月の大統領選に向けた選挙資金をすり減らしつつある。写真はペンシルベニア州シュネックスビルで13日撮影(2024年 ロイター/Evelyn Hockstein)

ヘッジファンド各社は今月、株式に対して今年最も弱気な姿勢に転換している。インフレの高止まりと地政学リスクの再燃が株式市場を圧迫していることが背景。米金融大手ゴールドマン・サックスが18日、顧客に送った資料で明らかになった。ロイターはこの資料を19日に閲覧した。

ゴールドマンによると、北米と欧州を中心に全地域で買い持ち高を圧縮し、売り持ち高を拡大する動きが見られた。アジアの新興国市場でも、程度は比較的小さいが同様の傾向が確認された。

 

資料は、ヘッジファンドは1―3月の各月末時点でいずれも買い持ち優勢だったが、4月半ばまでに売り持ち優勢に転じたと指摘。米S&P総合500種は4月に入り約4%下落。欧州と中国の主要株価指数もそれぞれ約2%下げている。

ヘッジファンドによる正味のレバレッジは4月にこれまで1.9%減少。警戒姿勢の強まりとリスク志向の低下が浮き彫りになった。

セクター別では、ぜいたく品を含む選択的消費財銘柄が最も売り持ちの対象となり、エネルギー株も売り持ちが続いた。半面、食品などの生活必需品銘柄やヘルスケア株は買い持ち高が拡大した。

一方でヘッジファンドは、株価が数年来の高値水準にある半導体・関連機器銘柄は買い持ちを維持した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 世界最高の投手
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月18日号(11月11日発売)は「世界最高の投手」特集。[保存版]日本最高の投手がMLB最高の投手に―― 全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の2025年

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

世界の石油市場、26年は大幅な供給過剰に IEA予

ワールド

米中間選挙、民主党員の方が投票に意欲的=ロイター/

ビジネス

ユーロ圏9月の鉱工業生産、予想下回る伸び 独伊は堅

ビジネス

ECB、地政学リスク過小評価に警鐘 銀行規制緩和に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 9
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 10
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中