最新記事

インタビュー

話題のモンテッソーリ教育を、家庭で実践する秘訣

2017年7月31日(月)12時25分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

当時、モンテッソーリ教育独自の「教具」を手に入れることはできませんでしたが、根底にある考え方を私なりに吸収し、試行錯誤しながら家庭で実践していったのがよかったのだと思います。

また、子供は夢中で何かをしている時は非常に集中している時です。そんな時は決して声をかけず見守ることが大切です。どうしても子供に口出ししたくなりますが 親が話しかけると集中力も途切れます。

命令したり指示したりするのではなく、子供を観察し、ひとりでできるように手伝い、そして次の段階へとサポートしてあげる。このように育てると、集中力も、自分で考える力も自然と身についていきます。そして、ただ答えを見つけるだけでなく、自由にあらゆる発想をできる素地が備わっていくのです。

今後、AI(人工知能)が発達していく中で、これまで以上に自由な発想や創造力、新しいものや考えを生み出す力が必要とされる時代がやってきます。モンテッソーリ教育を受けて世界を変えた起業家たちのような力を、わが子にも身につけさせたいなら、家庭での「観察」がその第一歩になるでしょう。

楠本佳子(くすもと・よしこ)
「こどもみらい塾(岡山)」塾長。岡山県在住。東京理科大学薬学部卒業後、研究所に勤務。家庭教師15年、塾講師4年のキャリアをもつ。モンテッソーリ教育の考え方をベースに、東大生と早大生を育てた自身の経験、幼稚園児から高校生までを教えた経験、さらにはコーチング、心理学、脳科学の成果をまとめた独自の指導法を確立している。


『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』
 楠本佳子 著
 CCCメディアハウス

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
 ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

駐日中国大使、台湾巡る高市氏発言に強く抗議 中国紙

ビジネス

米国とスイスが通商合意、関税率15%に引き下げ 詳

ワールド

米軍麻薬作戦、容疑者殺害に支持29%・反対51% 

ワールド

ロシアが無人機とミサイルでキーウ攻撃、8人死亡 エ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新作のティザー予告編に映るウッディの姿に「疑問の声」続出
  • 4
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 7
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 8
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 9
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中