最新記事
日本文化

世界が注目する「暖簾/Noren」をひも解く、新メディア「のれん道」... 新たな文化を生み出す発信地がスタート!

PR

2024年11月11日(月)10時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
「有限会社中むら」代表取締役・中村新氏

「のれん道」中村新氏 提供:有限会社中むら

<日本では身近な存在である暖簾だが、その文化的背景はあまり知られていない...。世界共通語「Noren」を目指してオウンドメディアが始動>

国内外の和食店などの店先に掲げられる「暖簾(のれん)」は、店の顔として象徴的な日本独自の文化だ。近年は和の空間に留まらず、世界のホテルやショップなどにも用いられ、そのニーズは高まっており、日本らしい演出からモダンな空間装飾まで、その機能性に注目が集まっている。

長い歴史の中で、日本の生活に溶け込んできた暖簾を「日本人特有の『間』の感覚を体現した建具」と述べるのは、数多くの暖簾製作に携わってきた中村新氏だ。

「暖簾をくぐる」という行為に見られるように、そこには他者への敬意や時空間を隔てる役割を担うなど、お店の象徴/シンボルや埃よけ、間仕切りとしての実用面だけを担っているわけではない。

しかし、その文化的背景にある美意識や時間・空間に対する独特の考え方は、身近な存在として暖簾に親しんできた日本人の間でも十分に理解されているとは言い難い。

そこで、その深い魅力と可能性を広く伝え、暖簾の魅力を発信するメディア「のれん道」がこの11月にローンチされた。「のれん道」では、以下のような多彩なコンテンツを展開している。


テーマ別記事 日本国内外の文化を比較し、さまざまな視点から暖簾文化を探究
暖簾蒐集 浮世絵や古文献に描かれた暖簾資料を収集し、時代背景や用途を詳しく解説
暖簾考 各分野の専門家と対談し、暖簾文化の深層を再考

のれん道

「のれん道」 提供:有限会社中むら

「今後は、記事コンテンツの充実はもちろんのこと、他媒体やクリエイターたちとのコラボレーションを積極的に行なうことで、のれん文化を世界に広めていく予定です」と中村氏。「Noren」が世界中で通じる共通語になることが目標だと意気込む。

単に日本の伝統文化として保存するのではなく、現代的な視点で再評価し、新たな文化を生み出す発信地となる...。国内外の多様な文化が交わる交差点としての役割を担い、「暖簾/Noren」に新たな息を吹き込む「のれん道」に国内外から大きな注目が集まっている。


「のれん道」公式サイトはこちらから

中村新(Shin Nakamura)
「有限会社中むら」代表取締役。1986年東京⽣まれ。⼤学を卒業後、2008年に伊藤忠エネクス株式会社へ⼊社。⽯油製品の営業を経て独⽴、2014年に廃業していた家業の「中むら」を再稼働させ、のれん事業を⽴ち上げる。以後、国内外の様々な施設や空間へののれんを製作・プロデュースしている。⻁屋・東京ミッドタウン店、⽇本橋⼤のれん(コレド室町・三井タワー等)、星野リゾートの温泉旅館「界 秋保」、ミラノ万博サローネ会場など多数の暖簾製作に携わっている。

有限会社中むら
1923年に着物のメンテナンスを請け負う悉皆(しっかい)屋として創業し、2014年よりのれん事業を展開。以降は暖簾の製作・デザイン・プロデュース事業を通じて、⽇本の優れた技を提案している。「有限会社中むら」ホームページ


ニューズウィーク日本版 日本時代劇の挑戦
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月9日号(12月2日発売)は「日本時代劇の挑戦」特集。『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』 ……世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』/岡田准一 ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国人民銀、一部銀行の債券投資調査 利益やリスクに

ワールド

香港大規模火災、死者159人・不明31人 修繕住宅

ビジネス

ECB、イタリアに金準備巡る予算修正案の再考を要請

ビジネス

トルコCPI、11月は前年比+31.07% 予想下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 8
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 9
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 10
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中