最新記事

ロシア

原油安長期化に備え歳出削減も検討、財務相「厳しい決断必要」

エネルギー輸出国の政府予算の組み替えが必要なマーケットの変動

2016年1月13日(水)19時36分

1月13日、ロシアのシルアノフ財務相は、原油価格が1バレル=82ドルにならなければ予算が均衡しないとの見解を示した(2016年 ロイター/MAXIM SHEMETOV)

 ロシアのシルアノフ財務相は13日、原油価格が1バレル=82ドルにならなければ予算が均衡しないとの見解を示し、長期的な原油安の可能性に備え、政府の歳出に関して厳しい決断を下す必要があると指摘した。

 2016年の予算では1バレル=50ドルの原油価格が想定されているが、国際指標である北海ブレント原油先物は13日時点で31ドル近辺となっている。

 同相は16年下期に原油価格が回復し始める可能性があるとの見方を示した上で、同年の予算で想定される原油の平均価格は1バレル=40ドルに引き下げられるべきだとし、「新たな現実に予算を適応させることがわれわれの任務だ」と述べた。

 さらに「(原油)価格が1バレル=82ドルをつけた際に予算は均衡するだろう。したがって予算方針に関しては決断しなければならないことが依然多い」と指摘した。

 2015年の財政赤字は対国内総生産(GDP)比約2.6%だったという。

 一方、ウリュカエフ経済発展相は「商品価格安が長期化すると確信している。(原油価格は)20ドルや15ドルに下落する可能性もあり、警戒する必要がある」と指摘。

 「市場の論理では、きょうの下落が大きいほど明日の反発も大きくなるとされるが、これが最大のリスクではない。最大のリスクは低価格が数年、数十年と長期間続くことだ」と述べた。

 

[モスクワ 13日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ビジネス

ジャクソンホール会合、景気押し上げへ政府の対策必要

ビジネス

マイナス金利下限に「かなり距離」、量・質も緩和余地

ビジネス

米FRB議長「利上げ論拠強まった」、9月の可能性も

ビジネス

米国株はまちまち、FRB当局者の発言受け不安定な値

MAGAZINE

特集:世界が期待するTOKYO

2016-8・30号(8/23発売)

リオ五輪の熱狂は4年後の東京大会へ── 世界は2020年のTOKYOに何を期待するのか

人気ランキング

  • 1

    日本の貧困は「オシャレで携帯も持っている」から見えにくい

  • 2

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 3

    日本のアフリカ市場出遅れ、問題は企業サイドに

  • 4

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 5

    マイナス金利「量・質とも緩和余地ある」黒田日銀総裁

  • 6

    アメリカ海軍、ペルシャ湾でイラン艦艇に警告射撃 2日連続で異常接近

  • 7

    ハードウェアも電力も使わずに動く、完全にソフトな「タコ型ロボット」

  • 8

    誘拐事件を繰り返し裕福な生活をしていた、アルゼンチン家族の闇

  • 9

    フィリピン、ドゥテルテ大統領就任後の7週間で麻薬絡みの殺人1800件に

  • 10

    芥川賞『コンビニ人間』が描く、人畜無害な病理

  • 1

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 2

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 3

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 4

    オリンピック最大の敗者は開催都市

  • 5

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 6

    歯磨きから女性性器切除まで、世界の貧困解決のカギは「女性の自立」にある

  • 7

    NSAの天才ハッカー集団がハッキング被害、官製ハッキングツールが流出

  • 8

    イタリア中部地震、死者少なくとも159人 多くは休暇シーズンの観光客か

  • 9

    イタリア中部地震で37人死亡、市長「生き物の気配がしない」

  • 10

    実情と乖離した日本の「共産主義礼賛」中国研究の破綻

  • 1

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 2

    中国衝撃、尖閣漁船衝突

  • 3

    戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」

  • 4

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 5

    日銀は死んだ

  • 6

    【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)

  • 7

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 8

    トランプには「吐き気がする」──オランド仏大統領

  • 9

    イチロー3000本安打がアメリカで絶賛される理由

  • 10

    競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった

 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
アンケート調査
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

0歳からの教育 育児編

絶賛発売中!

コラム

パックン(パトリック・ハーラン)

芸人も真っ青? 冗談だらけのトランプ劇場

小幡 績

日銀は死んだ

STORIES ARCHIVE

  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月