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ビジネスマンの自己メインテナンス術とは?

男性向け高級スキンケアブランドとマラソンとの意外な接点

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2015年12月11日(金)18時03分

リサージ メンがニューバランスとコラボレーションしてスポンサーブースを出展した第10回湘南国際マラソン

 働き盛りの男性ビジネスマンたちの中に、ランニングやジム・トレーニングをする人が増えている----。そんなことが言われるようになったのは、2010年前後からだろうか。特にランニングは、「走っている人が増えた」という実感がある人も少なくないだろう。
 笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(1998〜2014)によれば、週1回以上ランニングをする人の国内推計人口は550万人(2014年)。ランニングのポータルサイト最大手である「RUNNET」を運営する株式会社アールビーズによると、ランナーの性別は男性が84.4%。年齢構成で見ると40代が圧倒的に多く、次いで50代、30代が続いており、ランナー人口の大半がこれらの年齢層に集中していることがわかる。

 こうした走るビジネスマンたちの姿には、健康意識の高まりということにとどまらず、社会の中で望まれるようになってきた新しい「理想の男性像」を重ね合わせて見ることできる。彼らはしばしばデジタルデバイスも駆使しながら、自身のタイムの向上を目指して日々の努力を惜しまない。それは彼らが今求められている、自己マネジメントそのものとも言える。
 背景のひとつとして、職場環境の変化が思い当たる。定年退職の年齢が引き上げられ、生涯現役が求められる中で、自分の健康や体力を維持する必然性が高まるのは言うまでもない。それだけではない。
 職場で多くの女性が活躍するようになったことで、男性が単にエネルギッシュであればよかった時代は終わり、適度に引き締まった体形や健康的な肌のコンディションなど、女性たちと同等のケアと身だしなみが求められるようになってきた。

 こうした社会・文化的な流れを受けて、株式会社カネボウ化粧品は2015年2月に30〜40代男性向けの高級スキンケアラインとしてLISSAGE MEN(リサージ メン)を始動させている。すでに20年以上続く女性向けスキンケアブランドLISSAGE(リサージ)の男性版という位置づけであり、女性向けのものをベースにしながらも、男性向けに考えられたコンセプト、デザインを持っているところが興味深い。

「日本人男性で美容に気を使ったり、毎日スキンケアをしているという方はまだまだ少ないと思います」と前置きした上で、リサージ メンのブランドマネージャーを務める荻野智子氏は、30代、40代の男性たちの意識の変化を指摘する。
「男性の自分の外見に対する意識や、健康に対する意識は確実に上がっています。(その要因として)職場の女性は、いまでは部下だけではなく対等の立場であることが多くなりました。上司や商談相手にも女性が増えています。
 若い世代の男性社員からのプレッシャーもあるでしょう。20代の男性は非常に身奇麗で清潔感がある人が増えています。また、家族を大切にする方が増えて、奥さんや娘さんの声を大事にしている側面もあります。
 そこで私たちは、忙しい現代の男性に、歯磨きのような身だしなみの一環として、男性にもスキンケア習慣を提案をしていきたいという思いから、リサージ メンの発売に至ったのです」

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