コラム

イングランドサッカー界で高貴なる「二重姓」選手が多発する理由は?

2026年01月29日(木)17時33分
元イングランド代表のショーン・ライト-フィリップス

元イングランド代表のショーン・ライト-フィリップスは二重姓選手の先駆け的存在(2024年のチャリティーマッチ) BELGA via Reuters Connect

<ハイフンでつないだ長い苗字のサッカー選手が何年も前からやたらと増えている>

今から述べることは、たいした論点もないかもしれない。むしろただの見解であり、イングランドの多くの人々がもう何年も前から言っていたことでもある。何かというと、妙に大勢のイングランド人サッカー選手が「二重姓」だということだ。

従来、ハイフンでつながった2つの姓を持つイングランド人はごく少数で、大抵は上流の人だった。2つの名家から誕生したというわけで、父方と母方両方の名字を維持することで「血統」を誇示したがったのだ。


対照的に、僕が労働者階級の地域で育った子供時代、同学年には120人ほどの男子がいたが、そのうち二重姓の子はゼロだった。

それなのに、最近のサッカー選手ときたら、カラム・ハドソン-オドイ、ジェームズ・ウォード-プラウズ、カイル・ウォーカー-ピータース、トレント・アレクサンダー-アーノルド、ルーベン・ロフタス-チーク......。

アーセナルだけでも、エインズリー・メイトランド-ナイルズ、アレックス・オックスレイド-チェンバレン、エミール・スミス-ロウ、ジェイ・エマニュエル-トーマスがいた(ただし、在籍時期が重なっていない場合や在籍期間が長くない選手もあり)。

ショーン・ライト-フィリップスは「先駆者」であり、2000年代初頭に名を馳せた。彼の「物語」はよく知られていた――有名サッカー選手イアン・ライトの養子になったので、姓が追加されたのだ。

プロフィール

コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。

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