ニュース速報
ワールド

米IRS長官代行が数日で交代、財務長官がマスク人事に反発

2025年04月21日(月)13時20分

 トランプ米政権(共和党)のベッセント財務長官(写真)は18日、傘下の内国歳入庁(IRS)長官代行にマイケル・フォークエンダー財務副長官が指名されたと明らかにした。写真は14日、アルゼンチンで撮影(2025年 ロイター/Agustin Marcarian)

[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米政権(共和党)のベッセント財務長官は18日、傘下の内国歳入庁(IRS)長官代行にマイケル・フォークエンダー財務副長官が指名されたと明らかにした。ベッセント氏はXへの投稿で「IRSの信頼を回復させる必要があり、私はフォークエンダー氏が適任だと確信している」と記した。

この件を最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズによると、政府効率化省(DOGE)を率いる実業家イーロン・マスク氏が15日、IRSの捜査官を務めてきたゲイリー・シャプリー氏を長官代行に指名する人事を強行。ベッセント氏は自身が知らないうちに、同意もなくシャプリー氏が指名されたと反発して撤回を求め、同氏は就任から3日足らずで退任を迫られた。

シャプリー氏は、バイデン前大統領(民主党)の次男ハンター・バイデン氏の税金滞納について連邦議会で内部告発をしていた。

ベッセント氏は投稿で、シャプリー氏がIRSに留まり、同じくハンター氏の調査に携わったジョセフ・ジーグラー捜査官とともに改革に向けた1年間の調査を続けると説明。「シャプリー氏のIRSの持続的で永続的な改革に向けた情熱と思慮深さは私たちの取り組みにとって必要不可欠であり、財務省がIRSの再検討と改革を一緒になって進める中で、彼は引き続き財務省での私の最も重要な上級アドバイザーの1人だ」とコメントした。

DOGEにコメントを要請したものの、すぐには応じなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏への航空機贈呈、カタールが懸念一蹴

ワールド

援助トラック100台がガザ入りへ、国連がイスラエル

ビジネス

日銀が国債買い入れで意見聴取、一部メガバンクが減額

ビジネス

中国CATL、香港上場初日は16%高 景気懸念でも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国は?
  • 4
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 5
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    実は別種だった...ユカタンで見つかった「新種ワニ」…
  • 8
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 9
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 10
    日本人女性の「更年期症状」が軽いのはなぜか?...専…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 8
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中