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ウクライナ中銀、金利据え置き 25年成長率予想を3.1%に下方修正

2025年04月18日(金)11時31分

 4月17日、ウクライナ中央銀行は主要政策金利を15.5%に据え置くとともに、消費者物価の伸びが今夏から鈍化するとの見通しを明らかにした。写真は2019年4月、キーウにある同行本部で撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

Olena Harmash

[キーウ 17日 ロイター] - ウクライナ中央銀行は17日、主要政策金利を15.5%に据え置くとともに、消費者物価の伸びが今夏から鈍化するとの見通しを明らかにした。ただ、今年は世界的な貿易摩擦がロシアによる侵攻とともに経済回復を抑制すると警戒感を示し、2025年の国内総生産(GDP)の伸び率見通しを従来の3.6%から3.1%に下方修正した。

ピシュニー中銀総裁は記者会見で、政策金利をこの先数カ月据え置く意向を示し、インフレがピークを過ぎてから金融緩和を再開する可能性もあると述べた。

統計によると、3月のインフレ率は前年同月比14.6%だった。中銀は24年末から今年初めのインフレ加速に対応し、過去3会合連続で利上げを実施した。

ピシュニー氏は「インフレ率は夏にまた低下し、年末時点で1桁台に鈍化する」と予想。また、3年余り続いているロシアの侵攻のために先行き不透明感は依然強く、関税を巡るこのところの世界市場の混乱で一段と高まったとの認識を示した。

中銀は25年末時点のインフレ率を8.7%、26年と27年は5%と見込んでいる。キーウを拠点とする投資会社ICUウクライナは、中銀が9月まで政策金利を据え置き、その後は慎重に利下げすると予想した。

ロイター
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