ニュース速報
ワールド

グリーンランド、米代表団訪問に反発 トランプ氏「安全保障上重要」

2025年03月25日(火)09時36分

トランプ米大統領は24日、デンマークの自治領グリーンランドについて、米国の将来において何かしらの重要な存在になる可能性があるという考えを示した。写真は2月、グリーンランドで撮影。(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

Andrea Shalal Jacob Gronholt-Pedersen Steve Holland

[ワシントン/コペンハーゲン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、デンマークの自治領グリーンランドについて、米国が購入すべきとの主張を改めて展開し、米国の将来においてグリーンランドが何かしらの重要な存在になる可能性があるとの考えを示した。一方、グリーンランド当局者らは今週予定される米代表団訪問に批判的な立場を示した。

トランプ大統領は1月の就任以降、グリーンランドの「購入」に関心を示している。また、今週にはウーシャ・バンス米副大統領夫人やウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)、ライト・エネルギー長官を含む米代表団がグリーンランドを訪問する。

トランプ大統領は、グリーンランドが安全保障にとり重要という認識を改めて示した。その上で、米政権は何かが起きることを望んでいる「グリーンランドの人々」と協力していると述べた。「彼らがわれわれに電話をしている」とし、「われわれが彼らに電話しているのではない」と語った。

グリーンランド自治政府のエーエデ首相は、米代表団が米軍基地を訪問し、犬ぞりレースを観戦するという計画は「挑発行為」に当たるとし、同代表団とは会談を行わないと言明。

地元放送局KNRで、「このような干渉はわれわれの民主主義の原則に反するものであり、自決権を尊重していない」と非難した上で、グリーンランドの同盟国はより断固とした態度を示す必要があると述べた。

今月実施されたグリーンランド議会選挙で勝利した民主党のニールセン党首は政治的結束を呼びかけ、連立協議が行われている中での米代表団訪問を批判した。

デンマークのラスムセン外相も訪問は「問題がある」とし、「敬意を欠いている」と指摘。「彼らは単なる観光客ではない。これはシグナルだと感じる。グリーンランドを米国に引き寄せるための魅力攻勢だ」とし、「グリーンランドもデンマークもそれに関心はなく、(訪問は)タイミングが悪い」と公共放送で述べた。

米国家安全保障会議(NSC)のヒューズ報道官は訪問について「グリーンランドの自決権を尊重し、経済協力を進めるパートナーシップを築く」ことが目的だと強調した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米地裁、FRB議長の召喚状差し止めの判断維持 検察

ワールド

イラン上空で米戦闘機撃墜、乗員1人を救助 対イラン

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 

ワールド

米政権、「脱獄不能」アルカトラズ監獄再開へ予算 ア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 10
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中