ニュース速報
ワールド

独ミュンヘンで車突っ込み28人負傷、アフガン人運転手を拘束

2025年02月14日(金)00時48分

 ドイツ南部ミュンヘンで車が群衆に突っ込み、少なくとも20人が負傷した。現場で車の写真を撮る警察官(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンで13日、車が群衆に突っ込み、警察によると28人が負傷した。現場を訪れたゼーダー州首相は、事故ではなく「攻撃」との見方を示した。2月23日の総選挙を前に、治安が再び焦点となっている。

警察によると、車を運転していたのは24歳のアフガニスタン人の亡命希望者。警察が身柄を拘束した。

現時点では動機は不明。州当局者によると、容疑者は麻薬関連や万引きの罪で警察に知られていた。

現場は、14日から開催される「ミュンヘン安全保障会議」の会場から1.5キロメートルの場所。地元放送局BRは、当時、統一サービス産業労組(ヴェルディ)のストライキに関連したデモが行われており、その参加者が巻き込まれたと伝えた。ヴェルディは、けが人などの情報はないとしている。

安保会議のために、米国のバンス副大統領やウクライナのゼレンスキー大統領が13日に到着する予定になっている。

州当局者は、同会議との関連は疑っていないと述べた。

総選挙では、特にここ数週間に発生した暴力事件を受けて、移民と治安問題が争点となっている。世論調査によると中道右派保守派がリードし、極右がそれに続いている。

世論調査で2位につける極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のワイデル共同党首は、容疑者がアフガニスタン人の亡命希望者だった点を指摘。Xへの投稿で「こんなことが永遠に続くべきなのだろうか。今こそ移民政策の転換を」と訴えた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国財政政策、来年さらに積極的に 内需拡大と技術革

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平の進展期待 ゼレンスキー

ワールド

北朝鮮の金総書記、巡航ミサイル発射訓練を監督=KC

ビジネス

マクロスコープ:高市氏が予算案で講じた「会計操作」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中