ニュース速報
ワールド

欧州の企業幹部、EUに規制緩和の加速要望 米政権の動き受け危機感

2025年01月25日(土)01時17分

スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に参加した欧州の企業幹部らは、欧州連合(EU)が規制緩和と競争力強化に向けた取り組みを加速し、他の先進諸国に後れを取らないよう呼びかけた。23日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

Divya Chowdhury Lisa Pauline Mattackal

[24日 ロイター] - スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に参加した欧州の企業幹部らは、欧州連合(EU)が規制緩和と競争力強化に向けた取り組みを加速し、他の先進諸国に後れを取らないよう呼びかけた。

企業幹部らは、トランプ米大統領が規制を緩和する姿勢を示しており、EUで長期間続く競争力強化の議論に緊急度が高まったと指摘した。

世界最大級のノルウェーの政府系ファンド、ノルゲス・バンク・インベストメント・マネジメントのニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は「米国では規制緩和が急速に進みそうで、欧州でも同様の措置を講じる重要性が増している」と主張。ほかの参加者からも迅速な行動を求める声が相次いだ。

スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンのエリック・エクデン最高技術責任者(CTO)はロイター・グローバル・マーケット・フォーラムで「前進する意思と能力はあると思う。実際の行動を見たい」と述べた。

ドイツの医薬・化学品大手メルクのベレン・ガリーホ最高経営責任者(CEO)は「迅速な対応が必要だ」と指摘。人工知能(AI)などハイテク分野で欧州が遅れを取れば、巨額の機会損失につながると言及した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、プーチン氏と電話会談 ゼレンスキー氏と

ビジネス

FRB「当面は制約的政策を維持」、物価目標未達 議

ワールド

オーストリア連立協議が決裂、初の「極右」政権発足な

ビジネス

情報BOX:パウエル米FRB議長の議会証言要旨
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザ所有
特集:ガザ所有
2025年2月18日号(2/12発売)

和平実現のためトランプがぶち上げた驚愕の「リゾート化」計画が現実に?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観察方法や特徴を紹介
  • 3
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景から削減議論まで、7つの疑問に回答
  • 4
    フェイク動画でUSAIDを攻撃...Xで拡散される「ロシア…
  • 5
    【クイズ】アメリカで「最も危険な都市」はどこ?
  • 6
    【クイズ】今日は満月...2月の満月が「スノームーン…
  • 7
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 8
    暗殺犯オズワルドのハンドラーだったとされるCIA工作…
  • 9
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 10
    便秘が「大腸がんリスク」であるとは、実は証明され…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 3
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮兵が拘束される衝撃シーン ウクライナ報道機関が公開
  • 4
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 5
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 6
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 9
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 10
    「だから嫌われる...」メーガンの新番組、公開前から…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中