ニュース速報
ワールド

ロシア国連大使がユニセフ非難、ガザの子ども惨状を軽視と

2025年01月24日(金)11時35分

 1月23日、ロシアのネベンジャ国連大使(写真)は23日、国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長について、ロシアが要請したパレスチナ自治区ガザの子どもたちに関する国連安全保障理事会への報告を拒否した「十分な根拠」を示していないと強く非難した。写真は米ニューヨークのマンハッタンで2022年4月撮影(2025 ロイター/Andrew Kelly)

Michelle Nichols

[国連 23日 ロイター] - ロシアのネベンジャ国連大使は23日、国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長について、ロシアが要請したパレスチナ自治区ガザの子どもたちに関する国連安全保障理事会への報告を拒否した「十分な根拠」を示していないと強く非難した。

ネベンジャ氏は安保理で「ユニセフにとってガザの子どもはウクライナの子どもより重要ではないようだ」とし、「ガザにおける何万人もの子どもの死亡に関連する恐ろしい悲劇について、ユニセフ事務局長が安保理への報告を拒否したことは言語道断で、最も厳しい非難に値する」と述べた。

ユニセフの広報担当者は、ラッセル氏が人道危機への対応に重点を置くため世界経済フォーラム(WEP)の年次総会(ダボス会議)に出席しており、安保理への報告に日程を調整できなかったと説明。また、緊急事態担当局長に声明の代理発表を提案したほか、これまでにも何度も安保理で報告していると述べた。

ネベンジャ氏はまた、米国が拒否権を行使してイスラエルを擁護しており、ガザの子どもたちの死に一定の責任があると非難し、昨年12月にガザの子どもに関する会議開催を求めたロシアの呼びかけを無視したと主張した。

これに対し、ドロシー・シア米国連大使代理は「ガザにおける惨状の責任が米国にあるとの意見は全く容認できない」と反論した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

加州高速鉄道計画、補助金なしで続行へ 政権への訴訟

ワールド

コソボ議会選、与党勝利 クルティ首相「迅速な新政権

ワールド

訂正中国軍、台湾周辺で「正義の使命」演習開始 30

ビジネス

中国、無人航空機を正式規制 改正法来年7月施行
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中