ニュース速報
ワールド

米、WHOから脱退へ トランプ氏が大統領令に署名

2025年01月21日(火)13時48分

1月20日、 トランプ米大統領は世界保健機関(WHO)から脱退すると発表した。写真はWHOのロゴ。ジュネーブで2022年12月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

Patrick Wingrove Jennifer Rigby

[ニューヨーク 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、世界保健機関(WHO)から脱退すると発表した。脱退に関する大統領令に署名した。

トランプ氏は、WHOが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)など国際的な健康危機への対応を誤ったと述べた。

また「(WHOは)加盟国の不適切な政治的影響」から独立した行動ができず、中国など他の大国が提供する金額とは不釣り合いの「不当に負担の大きい支払い」を米国に要求しているとも主張した。

WHOはコメント要請に現時点で応じていない。

米国は12カ月以内にWHOを脱退し、その活動への全ての資金拠出を停止することになる。米国はWHOの最大の拠出国で、拠出額は全体の約18%を占める。

WHO内外の専門家によると、米国の脱退により、結核やエイズウイルス(HIV)感染、その他の健康上の緊急事態に取り組むプログラムをはじめ、WHO全体のプログラムの存続が危ぶまれるとみられる。

大統領令によると、米国はWHOのパンデミック条約に関する交渉を中止する。WHOと協力している米政府職員は呼び戻され、配置転換される。また、政府は必要なWHOの活動を引き継ぐパートナーを探すことになる。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日本国債の大規模入れ替え計画せず、金利上昇で含み損

ビジネス

米FRB議長人事、年内に決定する可能性=トランプ大

ビジネス

塩野義、26年3月期純利益予想を小幅上方修正 コス

ビジネス

日経平均は大幅続伸し初の5万円台、最高値更新 米中
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 5
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 6
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中