ニュース速報
ワールド

トランプ氏、エネルギー非常事態宣言 パリ協定離脱し政策転換

2025年01月21日(火)15時04分

トランプ次期米大統領はエネルギーに関する国家非常事態を宣言する大統領令に署名すると、次期政権当局者が20日明らかにした。19日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

Timothy Gardner Valerie Volcovici Andrea Shalal

[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、エネルギーに関する国家非常事態を宣言、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」から離脱する大統領令に署名した。過剰な規制を撤廃し、すでに高水準にある米国の石油・ガス生産を最大化する包括的な計画を打ち出した。

米国のエネルギー政策は、過去4年間に化石燃料からの移行を推進し、気候変動対策で主導的立場の確立を目指してきたバイデン前政権から大きく転換することになる。

トランプ氏は就任演説で、「米国は再び製造業の国になる。米国は地球上のどの国よりも大量の石油とガスを保有している」とし、「われわれはそれを使う」と述べた。

大統領令が消費者物価の引き下げと米国家安全保障の強化につながるという期待を示し、「われわれは価格を引き下げ、戦略備蓄を上限まで補充し、米国のエネルギーを世界中に輸出する」と語った。

トランプ氏はまた、アラスカ州の天然資源開発、バイデン氏の電気自動車(EV)比率目標の撤回、洋上風力発電のリース停止、 新たな液化天然ガス(LNG)プロジェクトの輸出許可申請の処理再開などの大統領令にも署名した。

環境保護団体は大統領令を巡り法廷で争う意向をこれまでに示している。

裁判の準備を進めている非営利団体アースジャスティスのプログラム担当上級副社長、サム・サンカー氏は、非戦時におけるエネルギー緊急事態宣言はまれで、前例がないため、潜在的な法的脆弱性があると述べた。

大統領令は発電所に対する環境規制の緩和、新たな発電所建設の加速、送電・パイプライン計画の認可緩和、新たな連邦政府所有地の開放を目指している。トランプ政権当局者は「手頃な価格で信頼できる米国のエネルギーを放出する」ことが目的だと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、対ロ石油制裁を緩和か プーチン氏と「良

ワールド

豪中銀、来週会合で金利措置を双方向で議論へ 不確実

ビジネス

フォルクスワーゲン、今年の利益率4.0─5.5%に

ワールド

世界石油市場、ホルムズ海峡再開なければ壊滅的=サウ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 6
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 7
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 8
    身長や外見も審査され、軍隊並みの訓練を受ける...中…
  • 9
    トランプも無視できない? イランで浮上した「危機管…
  • 10
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中