ニュース速報
ワールド

ブラジル第3四半期GDP、前期比0.9%増 金融引き締め観測高まる

2024年12月04日(水)03時05分

ブラジル地理統計院(IBGE)が3日発表した2024年第3・四半期国内総生産(GDP)は、季節調整済みの前期比が0.9%増となった。写真はブラジルのルラ大統領。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア 3日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が3日発表した2024年第3・四半期国内総生産(GDP)は、季節調整済みの前期比が0.9%増となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。前年同期比では4.0%増で、予想の3.9%を上回った。

ブラジル経済は第3・四半期に減速したものの、投資が増え、堅調な労働市場が家計消費を押し上げたことにより、好調を維持していることが示された。ブラジル中央銀行がインフレ圧力を抑制するためにより積極的な姿勢を取る必要があるとの見方が強まった。

IBGEは、23年の成長率を3.2%に修正。24年第1・四半期は1.1%増、第2・四半期は1.4%増だった。

第3・四半期には、家計消費が前期比1.5%増加。総固定資産形成で測った投資は2.1%増、政府消費は0.8%増えた。

今回の指標を受けて、ブラジル財務省は、労働市場は「今年の最終四半期も堅調に推移する見込み」として、GDP成長率見通し3.3%の上方修正を示唆した。

キャピタル・エコノミクスの新興市場担当副主任エコノミスト、ジェイソン・トゥベイ氏は「第3・四半期のGDPの拡大はブラジル経済が過熱しているとの中銀の懸念を強めるだろう」と述べ、11月の50ベーシスポイント(bp)の利上げに続き、中銀が来週の金融政策会合で引き締めペースを早める可能性が高まったとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

物価目標の実現は「目前に」、FRBの動向を注視=高

ビジネス

財新・中国サービス部門PMI、6月は50.6 9カ

ビジネス

伊銀モンテ・パスキ、メディオバンカにTOB 14日

ビジネス

カナダ製造業PMI、6月は5年ぶり低水準 米関税で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索隊が発見した「衝撃の痕跡」
  • 3
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 4
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 5
    米軍が「米本土への前例なき脅威」と呼ぶ中国「ロケ…
  • 6
    熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しない…
  • 7
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    「22歳のド素人」がテロ対策トップに...アメリカが「…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中