中国商務相、欧州委通商トップと19日会談へ EV関税採決近づく
9月12日、中国商務省は、王文涛商務相(写真)が数日中に欧州を訪問し、EUの中国製EVに対する追加関税について協議すると明らかにした。北京で3月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 12日 ロイター] - 中国商務省は12日、王文涛商務相が数日中に欧州を訪問し、欧州連合(EU)の中国製電気自動車(EV)に対する追加関税について協議すると明らかにした。
商務省の報道官によると、19日に欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)と会談する予定。
欧州委は、中国製EVに課す最終的な追加関税率を近く発表する見込み。加盟国の採決で承認されれば10月末までに施行される。
今週、中国を訪問したスペインのサンチェス首相は11日、EUと中国が貿易戦争をする必要はなく、関税を巡って双方間で妥協点を見出すべきだとの考えを示した。スペインは7日に実施された域内の拘束力ない投票では、追加関税を支持していた。
中国外務省報道官は12日の会見で、サンチェス首相の発言について、首相の「合理的で客観的な思考」を反映しているとし、「中国は、EUが中国と協力し、対話と交渉を通じて経済貿易問題の摩擦に対処し、経済貿易関係の健全で安定した発展を促進することを望む」と述べた。