ニュース速報
ワールド

メキシコCPI、8月は前年比4.99%上昇 6カ月ぶり鈍化

2024年09月10日(火)12時23分

 9月9日、メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.99%上昇した。写真はメキシコのモンテレーの肉屋で5月撮影(2024 ロイター/Daniel Becerril)

Natalia Siniawski

[9日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が9日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.99%上昇した。伸び率はロイターがまとめた予想の5.09%と7月の5.57%をともに下回った。5カ月連続の加速から減速に転じ、中央銀行が今月に追加利下げを行うとの観測が高まった。

キャピタル・エコノミクスの新興国市場エコノミスト、キンバリー・スパーフェクター氏は、内訳を見ると農産物、エネルギー、規制対象品目の価格が下落し、非コアインフレの減速が上昇鈍化の要因だったと述べた。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数の前年比伸び率は4.0%だった。コア指数はより信頼性の高い物価動向指標として注目されている。

スパーフェクター氏は、インフレ鈍化、メキシコ経済の低迷、米連邦準備理事会(FRB)が来週に緩和サイクルを始める見通しであることを踏まえると、メキシコ中銀が9月26日に25ベーシスポイント(bp)の追加利下げを行うのは「ほぼ確実」になっていると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏「ベセント氏は次期FRB議長の選択肢」、

ビジネス

FRB、インフレ抑制へ当面の金利据え置き必要=ダラ

ワールド

日英伊の戦闘機開発事業、新パートナー参加の可能性低

ワールド

トランプ氏、スコットランドで英首相と会談へ 貿易協
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 5
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 6
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 7
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 8
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中