中国、初の熱中症による死者を公表 記録的な猛暑続く
8月8日、 中国で少なくとも2人が熱中症で死亡したことが明らかになった。上海で1日撮影(2024年 ロイター/Nicoco Chan)
[北京 8日 ロイター] - 中国で少なくとも2人が熱中症で死亡したことが8日までに明らかになった。熱中症による死者が公表されるのは初めて。
7日夜に発表された声明によると、50代と60代の男性2人が死亡した。ほかにも多くの人が体調を崩している。
東部の沿岸地域では気温が8日連続で40度前後まで上昇した。気象予報士は8日、長江の南側のほとんどの地域で今後3日間、気温が37─39度に達すると予想され、安徽、江蘇、浙江の各省の一部では40度を超えると発表した。
中国では7月の気温が観測史上最高となり、特に東部と南部が猛暑に見舞われている。浙江省の省都杭州は3日に41.9℃の史上最高気温を記録した。
深セン市の救急サービスによると、1日から6日までの間に熱中症による緊急往診が88件あった。
中国は熱中症による死者の数を公表していないが、国内メディアが地元当局の情報として報じることがある。
医学誌ランセットに掲載された2023年の報告では、中国における熱波関連の死者は22年に5万0900人と推定されており、前年から倍増した。