ロシア南部にウクライナ軍が越境攻撃、5人死亡 予備軍投入し反撃
ロシア南部クルスク州のアレクセイ・スミルノフ知事代行は6日、ロシア軍と連邦保安局(FSB)の国境警備隊がウクライナによる国境侵犯を阻止したと発表した。写真はロシアのクルスク州スジャで6日に撮影(2024年 ロイター/Acting Governor of Kursk Region Alexei Smirnov via Telegram/Handout via REUTERS)
[モスクワ 6日 ロイター] - ロシア国防省は6日、ウクライナと国境を接する南部クルスク州にウクライナ軍の越境攻撃があり、ロシア軍側が反撃したと発表した。同州のスミルノフ知事代行によると、5人が死亡、少なくとも20人が負傷した。
スミルノフ氏は国境地帯が「管理可能」な状況にあるとした。
ロシアの公式SNS(交流サイト)アカウントによると、ウクライナ側から最大300人の兵士や戦車が越境攻撃に加わり、国境地帯の集落が標的になった。
国防省によると、ロシア側は反撃のために予備軍を投入。
「敵はクルスク州の領内に侵入を試みた」とし、「敵に砲撃や陸軍航空隊の攻撃、ドローン攻撃を浴びせた」と表明した。
スミルノフ氏は対話アプリ「テレグラム」に砲撃やドローンで当初3人の民間人が死亡したと投稿。また、国境地帯スジャ郊外で救急車にドローンが直撃し、運転手と救急医療隊員が死亡したと明かした。
同氏は投稿した動画で住民に対し、平静を保ち、敵の情報で挑発されないよう訴えた。「状況は管理可能」とした。
州内の原子力発電所については、問題なく運転を継続しているとした。
ロイターは戦況について独自に確認できていない。