原油先物は小幅安、需要見通しに慎重
6月18日 原油先物価格は上昇している。好調な需要見通しに加え、石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で構成するOPECプラスが供給拡大計画を撤回する可能性があるとの期待が価格を下支えしている。写真は2022年3月、米カリフォルニア州カーソンで撮影(2024年 ロイター/Bing Guan)
Georgina McCartney
[18日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅安。供給増加が予想される中、市場は世界の需要見通しについて慎重な姿勢を崩していない。
北海ブレント先物は0316GMT(日本時間午後12時16分)時点で0.13ドル(0.15%)安の1バレル=84.12ドル。米WTI先物は0.14ドル(0.17%)安の80.19ドル。
両ベンチマークとも前日には約2%上昇し、4月以来の高値を付けた。
BofAのコモディテイー&デリバティブストラテジスト、フランシスコ・ブランチ氏は顧客向けメモで「原油市場はしばらく軟調が続いているファンダメンタルズ(基礎的条件)に再び注目している」とし、世界の原油在庫や米国、シンガポールなどの石油精製品在庫が増加していると指摘。一方、世界の原油需要は第1・四半期に前年比で日量89万バレル増に減速したとし、第2・四半期はさらに伸びが鈍化する可能性が高いと予想した。