ニュース速報
ワールド

大型サイクロン上陸のバングラ・インドで大規模停電、16人死亡

2024年05月28日(火)08時58分

 5月27日、バングラデシュとインドの沿岸地域では、今年初めての大型サイクロン襲来で暴風と豪雨に見舞われ、少なくとも16人が死亡し、停電によって数百万人が影響を受けている。バングラデシュのサトキラで撮影(2024年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)

MOHAMMAD HOSSAIN

[シャスキラ県(バングラデシュ) 27日 ロイター] - バングラデシュとインドの沿岸地域では27日、今年初めての大型サイクロン襲来で暴風と豪雨に見舞われ、少なくとも16人が死亡し、停電によって数百万人が影響を受けている。

最大風速が時速135キロに達したサイクロンはバングラデシュ南部のモングラやインドの西ベンガル州サガー島付近などを通過した。

バングラデシュ当局者はロイターに、国内で少なくとも10人が死亡、避難所に向かう途中や家屋の倒壊、洪水などで犠牲になったと説明。「人々は自宅や家畜を放置して避難所に行くのを非常にためらうのが常だ。ぎりぎりまで待機して(避難の)時期を逃す傾向がある」と述べた。

国連児童基金(ユニセフ)のバングラデシュ事務所代表は、子ども320万人を含めて840万人余りが、健康や栄養、衛生、安全の面で高いリスクにさらされていると警告した。

サイクロンで全壊した家屋はバングラデシュ各地で3万5000戸近く、一部損壊家屋は11万5000戸に上った。

一方、インドの西ベンガル州当局によると、州内では感電死した4人を含めて計6人が死亡した。

バングラデシュ首都ダッカや、インドの大都市コルカタなどでは多くの道路が冠水し、交通に支障が出たもようだ。

避難所に移動した人はバングラデシュが約80万人、インドが約11万人に達した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中