ニュース速報
ワールド

ロシア裁判所、ドイツ銀とコメルツ銀の資産差し押さえ

2024年05月20日(月)08時59分

5月18日、 ロシアのサンクトペテルブルクの裁判所は、ドイツ銀行とコメルツ銀行がロシア国内で保有する資産の一部差し押さえを命じた。写真はスペイン・マラガのドイツ銀支店で4月撮影(2024年 ロイター/Jon Nazca)

[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのサンクトペテルブルクの裁判所は、ドイツ銀行とコメルツ銀行がロシア国内で保有する資産の一部差し押さえを命じた。

両行は産業ガスを手がける独リンデとのロシアにおけるガス処理プラントの建設契約の保証人となっていた。この契約はロシアのウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の制裁により破棄された。

訴訟を起こしたのは、サンクトペテルブルクを拠点とするルスキムアライアンス。同社はこのプロジェクトを運営するロシアのガス大手ガスプロムが50%出資している。

サンクトペテルブルグの裁判所はドイツ銀行に対し、同行のロシア子会社およびドイツ銀行テクノロジーセンターの授権資本における100%の行使を禁止した。

裁判所はまた、ドイツ銀行、そのロシア子会社、およびドイツ銀行テクノロジーセンターの証券や不動産、銀行口座について、最大2億3860万ユーロ(2億5900万ドル)の差し押さえを命じた。

ドイツ銀行は、この件に関して既に約2億6000万ユーロの引当金を計上していると明らかにした。

裁判所はまた、9370万ユーロ(1億1085万ドル)相当のコメルツ銀行の資産や有価証券、モスクワ中心部にある同行の建物を差し押さえた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、米国に抗議 台湾への軍用品売却で

ワールド

バングラデシュ前首相に死刑判決、昨年のデモ鎮圧巡り

ワールド

ウクライナ、仏戦闘機100機購入へ 意向書署名とゼ

ビジネス

オランダ中銀総裁、リスクは均衡 ECB金融政策は適
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 7
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 8
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 9
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 10
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中