ニュース速報
ワールド

北朝鮮アニメーター、西側の番組制作に協力か 制裁違反の可能性

2024年04月23日(火)03時06分

北朝鮮に対する国際的な制裁に反し、北朝鮮のアニメーターが西側大手企業の人気アニメの制作に協力していた可能性があることが分かった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ワシントン 22日 ロイター] - 北朝鮮に対する国際的な制裁に反し、北朝鮮のアニメーターが西側大手企業の人気アニメの制作に協力していた可能性があることが分かった。米首都ワシントンに拠点を置く分析サイト「38ノース」が22日、調査報告書を公表した。

北朝鮮のサーバー上のファイルに、海外のスタジオ向けに制作中のプロジェクトに関連するとみられるアニメや指示書、コメントが含まれていた。プロジェクトには、米カリフォルニア州を拠点とするスカイバウンド・エンターテインメントが制作したアマゾンのオリジナルのアニメシリーズ「インビンシブル」や、メリーランド州を拠点とするスタジオが制作し、動画配信サービス「Max」(旧HBO Max)が今年放送予定のスーパーヒーローを題材としたアニメなどがある。

米国が科した制裁では、米市民と北朝鮮企業間のほとんど全ての商業活動が禁止されている。

米グーグル傘下のサイバーセキュリティー大手マンディアントで北朝鮮問題を担当し、今回の調査に関わったマイケル・バーンハート氏は中国への下請けにも関わるとみられる取り決めに関し、西側企業が知っていたことを示すようなものは何もないとコメントした。

スカイバウンドは自社のアニメに北朝鮮企業が関わっていることは一切知らなかったとし、今回の疑惑を真剣に受け止め、潜在的な問題を検証し是正するために徹底的な内部調査を始めたと表明した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

UBS、クレディ・スイス超富裕顧客の統合を数カ月延

ビジネス

ソフトバンクG、エヌビディア全保有株を58億ドルで

ワールド

政府系ファンド創設で超党派議連、幹部に加藤前財務相

ビジネス

ソフトバンクG、7―9月純利益2.5兆円 CFO「
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中