ニュース速報
ワールド

米英独など、ウクライナへの派兵案を否定

2024年02月28日(水)02時33分

ドイツのショルツ首相は27日、欧州諸国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに地上軍を派遣する可能性を否定した。(2024年 ロイター/Heiko Becker)

Andreas Rinke Matthias Williams

[ベルリン/モスクワ 27日 ロイター] - 独英のほか、スペイン、ポーランド、チェコなどが27日、ロシアによる侵攻を受けているウクライナに地上軍を派遣する可能性を否定した。米ホワイトハウスも、ウクライナに軍隊を派遣しないと表明した。

ウクライナを巡っては前日にパリで国際会合が開かれ、約20人の欧州首脳が参加。フランスのマクロン大統領は、ウクライナに欧州諸国の地上部隊を派遣することについて、現時点で各国間でコンセンサスが得られていないものの、将来的に排除しない考えを示した。

ショルツ首相はこれについて「極めて良い討論が行われた。これまでの合意を将来的にも適用することが議論された。つまり、欧州諸国やNATO加盟国が地上部隊や兵士をウクライナに派遣することはないということだ」と述べ、欧州諸国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに地上軍を派遣する可能性を否定した。

同時に、ウクライナに対する軍事支援を加速させる方法として、欧州首脳らは現在、欧州以外の第三国から兵器を調達することに前向きな姿勢を示しているように見えると語った。

ドイツのピストリウス国防相もウクライナ派兵の可能性を否定。訪問先のウィーンで記者団に対し「ドイツにとって地上軍派遣は選択肢ではない」と述べた。

フランスのセジュルネ外相はこの日、マクロン氏の前日の発言について仏議会で説明。マクロン大統領は地雷除去のほか、現地での兵器製造、サイバー防衛の支援など特定の任務のための部隊派遣を念頭に置いていると述べた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナに部隊を派遣すれば、NATOとロシアの衝突は避けられなくなると警告している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

コムキャスト、ワーナー・ブラザースの事業買収検討 

ビジネス

日経平均は反落、AI関連中心に下押し 物色に広がり

ビジネス

ホンダ、通期予想を下方修正 四輪中国販売減と半導体

ビジネス

GPIF、7―9月期運用益は14.4兆円 株高で黒
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中