ニュース速報
ワールド

米共和党予備選、トランプ氏が勝利 サウスカロライナ州

2024年02月25日(日)16時48分

11月の米大統領選に向けた共和党の候補者を選ぶサウスカロライナ州の予備選が24日実施され、エジソン・リサーチ社の予測によると、トランプ前大統領が対抗馬のヘイリー元国連大使に勝利した。写真は家族の横で取材に答えるヘイリー氏。2月24日、サウスカロライナ州キアワアイランドで撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)

Alexandra Ulmer Gram Slattery Nathan Layne

[コロンビア(米サウスカロライナ州) 24日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた共和党の候補者を選ぶサウスカロライナ州の予備選が24日実施され、エジソン・リサーチの予測によると、トランプ前大統領が対抗馬のヘイリー元国連大使に勝利した。

トランプ氏は予備選で連勝しており、党候補の指名獲得に近づいた。本選で民主党のバイデン大統領と再び対決する可能性がある。

投票が締め切られた直後、トランプ氏は州都コロンビアで支持者に対し、「共和党がこれほど団結しているのは見たことがない」と語った。およそ30分間の発言中、ヘイリー氏に言及することはなかった。

エジソン・リサーチによると、推定開票率92%時点の得票率はトランプ氏が59.9%、ヘイリー氏が39.4%。

ヘイリー氏はサウスカロライナ州の知事を2期務めた。一方、トランプ氏は4件の刑事事件で起訴されているが、世論調査では今回の予備選でトランプ氏が勝利すると予想されていた。

トランプ氏が大差で勝利したことで、ヘイリー氏に大統領選からの撤退を求める声が強まるとみられる。

ただヘイリー氏は、少なくとも候補者選びのヤマ場となる3月5日のスーパーチューズデーまでは選挙戦を継続する意向を改めて表明。「(自身の得票率予想の)40%は小さな集団ではない。共和党予備選の有権者には別の選択肢が望ましいと考えている非常に多くの有権者がいる」と述べた。

トランプ氏はこれまでの予備選で全勝しており、ヘイリー氏は指名獲得に向けた明確な道筋を描けない状況だ。

エジソン・リサーチの出口調査によると、今回の予備選では有権者の39%が最大の懸念要因としてトランプ氏が主な争点にする移民問題を挙げた。経済とする回答は33%だった。

経済が「良くない」「悪い」との回答は84%で、11月の本選で現職のバイデン大統領の大きな弱みになる可能性がある。

一方、トランプ氏自身の弱みも浮き彫りになった。同氏が有罪になれば大統領としてふさわしくないとの回答は全体の3分の1近くを占めた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、ロは「張り子の虎」に反発 欧州が挑発な

ワールド

プーチン氏「原発周辺への攻撃」を非難、ウクライナ原

ワールド

西側との対立、冷戦でなく「激しい」戦い ロシア外務

ワールド

スウェーデン首相、ウクライナ大統領と戦闘機供与巡り
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    AI就職氷河期が米Z世代を直撃している
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中