ニュース速報

ワールド

IMF、今年のサウジ成長率を2.1%に下方修正 原油減産で

2023年06月08日(木)09時36分

 6月7日、国際通貨基金(IMF)は7日、サウジアラビアの年次経済審査後の声明で、2023年の同国国内総生産(GDP)伸び率予想を2.1%とし、5月に示した3.1%から下方修正した。写真はリヤドの街並み。2013年撮影(2023年 ロイター/Faisal Al Nasser)

[ドバイ 7日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は7日、サウジアラビアの年次経済審査後の声明で、2023年の同国国内総生産(GDP)伸び率予想を2.1%とし、5月に示した3.1%から下方修正した。

今年4月に石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が、協調減産の枠組みを24年末まで延長することで合意したとの発表を受けた対応。

サウジは昨年、原油価格上昇による歳入増で財政収支が10年ぶりに黒字となり、GDPは8.7%増加した。

サウジエネルギー省は4日、今年7月に自主的に日量100万バレルの追加減産を行うと表明していた。ただ、世界的な経済への懸念と不透明な需要見通しが重しとなり、価格への影響は軽微となっている。

IMFは、4月の減産合意でGDPが押し下げられるものの、非石油部門の成長は好調が続くと予想。「強い消費支出と事業実施の加速で需要が押し上げられ、23年の非石油部門成長率は平均5%となる」との見通しを示した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ビジネス

中国の1年物ドル/人民元スワップ、08年6月以来の

ビジネス

経済対策で規模の議論重要、国内投資促進不可欠=世耕

ワールド

台湾総統が豪超党派議員団と会談、CPTPPへの加盟

ワールド

インドの中国産鉄鋼輸入が5年ぶり高水準、業界が規制

MAGAZINE

特集:日本化する中国経済

特集:日本化する中国経済

2023年10月 3日号(9/26発売)

バブル崩壊危機/デフレ/通貨安/若者の超氷河期......。失速する中国経済は日本経済と同じ道をたどるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    中央アジアでうごめく「ロシア後」の地政学

  • 2

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウィリアム皇太子、弟夫婦が受けた扱いとの違いは歴然

  • 3

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の「記憶に残る」7着のドレス

  • 4

    西日本最大級のグルメイベント「全肉祭」 徳島県徳…

  • 5

    横暴中国、バリアーを張って南シナ海のフィリピン漁…

  • 6

    「クレイジーな誇張」「全然ちがう」...ヘンリーとメ…

  • 7

    「中流階級」が50%以下になったアメリカ...縮小する…

  • 8

    中国高官がまた1人忽然と消えた...中国共産党内で何…

  • 9

    広範囲の敵を一瞬で...映像が捉えたウクライナ軍「ク…

  • 10

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳…

  • 1

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳への蓄積と「異常行動」が観察される

  • 2

    常識破りのイーロン・マスク、テスラ「ギガキャスト」に「砂」活用し他社引き離す

  • 3

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...「スナイパー」がロシア兵を撃ち倒す瞬間とされる動画

  • 4

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウ…

  • 5

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の…

  • 6

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 7

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 8

    J.クルーのサイトをダウンさせた...「メーガン妃ファ…

  • 9

    ロシアに裏切られたもう一つの旧ソ連国アルメニア、…

  • 10

    「クレイジーな誇張」「全然ちがう」...ヘンリーとメ…

  • 1

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 2

    墜落したプリゴジンの航空機に搭乗...「客室乗務員」が、家族に送っていた「最後」のメールと写真

  • 3

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部隊がロシア軍の塹壕に突入

  • 4

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 5

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 6

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 7

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る…

  • 8

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 9

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 10

    ロシア戦闘機との銃撃戦の末、黒海の戦略的な一部を…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中