ニュース速報

ワールド

中国、無症状感染・軽症者の自宅隔離を容認 コロナ共存準備か

2022年12月08日(木)15時21分

 12月7日、中国の国家衛生健康委員会は、新型コロナウイルスの無症状感染者や症状の軽い感染者について、自宅での隔離を認める方針を発表した。写真は北京市で撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 7日 ロイター] - 中国の国家衛生健康委員会は7日、新型コロナウイルスの無症状感染者や症状の軽い感染者について、自宅での隔離を認める方針を発表した。当局が新型コロナと共存するための準備を進めていることが示された。

感染者の大半は無症状か軽症で、特別な治療は必要としていないと指摘。「無症状や軽症の感染者は自宅での隔離が可能だ。症状が悪化した場合には、治療のため速やかに指定した病院に搬送される」とした。

また国内で移動する際の検査義務を廃止する。

隔離の手続き変更は、ウイルス変異の特徴に応じた予防と管理方法の調整を反映したと説明した。感染者の自宅隔離はルールの重要な変更点となる。

中国では感染者が1人出ただけで地域全体でロックダウン(都市封鎖)が実施されていたが、先月打ち出した新たな隔離方針では、感染者の出た建物のみの封鎖に限定した。

国家衛生健康委は、危険度の高い地域を指定する際には建物やフロア、世帯ごとに正確に行い、住宅地やコミュニティ全体に恣意的に拡大してはならないと指摘した。

新型コロナ流行を予防するために「単純化や一律化された」手段を取ったり、追加措置を行ったりすることを断固として改め「形式主義や官僚主義」を否定し克服するよう地方自治体に促した。

「ゼロコロナ」政策については言及していないが、新たな対策とガイドラインを実施する際には、直近の感染抑制のための手続きに従うべきとした。

6月下旬に発表された最新版の手続きでは、海外からのウイルス流入を防ぎ、国内の流行を抑えながら、感染が確認された場合は「動的に」ゼロにすることを基本としている。

今回発表された措置の多くは、抗議活動後に国内のさまざまな地域ですでに導入されているが、市民、投資家、外国企業からは歓迎の声が上がっている。

ただ、国家衛生健康委員会の報道官は会見で、旅行に関する措置の変更は「段階的に」行うとコメントした。

今回の措置は低迷する中国経済と通貨人民元を支援し、世界経済の成長を後押しする可能性があるとアナリストは評価している。

上海保銀投資管理(ピンポイント・アセット・マネジメント)のチーフエコノミスト、張智威氏は、「今回の政策変更は大きな前進だ。中国は2023年半ばまでに国境を完全に開放すると予想している」と述べた。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアの石油輸出能力2割減、ウクライナ攻撃で減産見

ワールド

ロシア・イラン外相が電話会談、ホルムズ海峡の安全巡

ワールド

中国、中東鎮静化へ活発外交 外相が欧独サウジと相次

ワールド

トランプ氏、ボンディ司法長官解任 エプスタイン疑惑
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 3
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 8
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 9
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 10
    自国の国旗損壊を罪に問うことの深刻さを考える
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中