ニュース速報

ワールド

中国、米の軍事力報告書を一蹴 「ばかげた推測」

2022年12月06日(火)15時06分

 12月6日、中国国防省は、米国防総省が公表した中国の軍事力に関するに報告書ついて、中国の核戦力近代化に関するジェスチャーで「ばかげた推測」だと一蹴した。写真は北京市内の中国人民革命軍事博物館で10月撮影(2022年 ロイター/Florence Lo)

[北京 6日 ロイター] - 中国国防省は6日、米国防総省が公表した中国の軍事力に関するに報告書ついて、中国の核戦力近代化に関するジェスチャーで「ばかげた推測」だと一蹴した。

米国防総省は先月公表した年次報告書で、中国の核弾頭保有数が2035年までに1500発に増えるとの見通しを示した。

中国国防省は、米国は世界最大の核兵器保有国であることを踏まえ、自国の核戦略を熟考すべきだと指摘した。

さらに、米国は最前線の戦術核兵器を「精力的に」開発・配備しており、核兵器配備の敷居を下げ、英豪との安全保障パートナーシップを通じて核拡散を行っていると批判した。

「中国は自衛的核戦略を断固として追求し、いかなる状況でも核兵器を最初に使用しないという方針を堅持し、核兵器を国の安全保障のために必要とされる最低水準で維持する」とした。

シンクタンクのストックホルム国際平和研究所によると、米国には約3700発の核弾頭が備蓄されており、そのうち約1740発が配備されている。

中国国防省は、世界の安全保障の観点からすると「最大のトラブルメーカー」は米国だと指摘。「私利私欲のために炎を燃やし、世界に分裂と対立を引き起こし、行く先々に混乱と災害をもたらす」と批判した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀の12月利下げを予想、主要金融機関 利下げな

ビジネス

FRB、利下げは慎重に進める必要 中立金利に接近=

ワールド

フィリピン成長率、第3四半期+4.0%で4年半ぶり

ビジネス

ECB担保評価、気候リスクでの格下げはまれ=ブログ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 10
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 5
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中