ニュース速報

ワールド

メドベージェフ氏、NATOによるパトリオットミサイル提供をけん制

2022年11月30日(水)06時11分

ロシアのメドベージェフ前大統領は29日、北大西洋条約機構(NATO)に対し、ウクライナに地対空ミサイル「パトリオット」を提供しないよう警告した。写真は6月29日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで講演するメドベージェフ氏(2022年 ロイター/Valentin Yegorshin)

[29日 ロイター] - ロシアのメドベージェフ前大統領は29日、北大西洋条約機構(NATO)に対し、ウクライナに地対空ミサイル「パトリオット」を提供しないよう警告した。

メドベージェフ氏は2008─12年にロシア大統領を務め、一時はリベラル派のイメージを全面に押し出していたが、現在はウクライナ侵攻の最もタカ派な支持者の一人として西側諸国を激しく批判。ウクライナ政権を「過激派政権」と呼び、こうした政権に武器を提供するNATOは「犯罪組織」と非難した。

メドベージェフ氏は「NATOのストルテンベルグ事務総長が示唆したように、NATOがウクライナの狂信者にパトリオット(ミサイル)システムを供給し、NATO要員も派遣すれば、直ちにロシア軍の正当な標的となる」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。

ただ、パトリオットシステム、ウクライナ軍、NATO要員のいずれがロシア軍の標的になるのが、このメッセージでは明確ではない。

NATOはこの日から2日間の日程で外相会合を開始。初日の協議を終えた声明で、ウクライナへの支援強化やエネルギーインフラ修復の援助を表明した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は大幅続伸、ハイテク強い 先物主導で

ワールド

一議員の活動への政府対応、答えるのは控える=麻生氏

ビジネス

中国シャオミ初のEV、返金不可受注が7万台突破 「

ビジネス

テスラ「新モデル」前倒しへ、株価急伸 現行車台・生
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 8

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中