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デンマーク首相、11月1日に総選挙実施と表明 幅広い連立目指す
デンマークのフレデリクセン首相は10月5日、総選挙を11月1日に実施すると表明した。4日、コペンハーゲンで撮影(2022年 ロイター/Ida Marie Odgaard/Ritzau Scanpix/via REUTERS)
[コペンハーゲン 5日 ロイター] - デンマークのフレデリクセン首相は5日、総選挙を11月1日に実施すると表明した。国際情勢を巡る不透明感が広がることなどから、幅広い勢力が結集する連立政権の樹立を目指すとしている。
現在の政権はフレデリクセン氏が率いる社会民主党の少数単独政権。同氏は「われわれは中道ラインの両側にいる各政党とともに裾野の広い政権をつくりたい。生活が苦しくなり、世界は厳しい環境に直面している以上、新しい形の政権を試す時期が訪れた」と語った。
44歳のフレデリクセン氏は2019年、今世紀初め以来の自由主義的経済改革で縮小していた福祉サービスを再び拡充させると訴えて選挙に勝利し、デンマーク史上最年少の首相に就任。新型コロナウイルスのパンデミック対応でも当初は高い評価を得ていたが、変異種感染防止のために国内の全てのミンクを殺処分にする決定を下した後、人気が低下しつつある。
一方、主要野党の自由党と保守党の首脳部はいずれも、社会民主党との連立には否定的な考えを示した。自由党のヤコブ・エレマン・イエンセン氏は「われわれは社会民主党の政権に入るつもりはなく、異なる経済政策を追求していく」と述べた。