ニュース速報

ワールド

ウクライナが東部要衝リマン奪還、チェチェン首長「ロは核兵器使うべき」

2022年10月03日(月)10時55分

ウクライナ軍は1日、東部ドネツク州北部の要衝リマンをロシアから奪還したと発表した。写真は声明を発表するウクライナ軍兵士。10月1日公表。Courtesy of 81 Airborne Brigade of the Ukrainian Armed Forces/via REUTERS)

(関連コンテンツを差し替えました。)

[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナ軍は1日、東部ドネツク州北部の要衝リマンをロシアから奪還したと発表した。前日に東・南部のルガンスク、ドネツク、へルソン、ザポロジエ4州の併合を宣言したロシアには大きな痛手。リマンはウクライナ軍が9月に反転攻勢を加速させてから、両軍の新たな戦闘の中心地となっていた。

ウクライナ軍の兵士らが、リマン中心部で町を制圧したことを発表。その様子を写した映像を、ウクライナ大統領府のキリロ・ティモシェンコ副長官が投稿した。兵士らは建物に掲げられていたロシア国旗を降ろし、ウクライナ国旗を掲揚した。

ロシア国防省はこの数時間前、同地域から軍を撤退させると発表。包囲による脅威が生じているとしていた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は演説で、ロシア支配下にあるドネツク州とルガンスク州を含むドンバス地方でさらなる奪還を目指すと約束した。

オースティン米国防長官は1日の会見で、リマン奪還に勇気づけられると発言。ロシア軍がリマンを輸送路の拠点としていたことから、今後は窮地に立たされるとの見方を示した。一部でロシアの核兵器使用が懸念されているものの、長官はリマン奪還でロシアの攻撃がエスカレートするかどうかについての見解は明らかにしなかった。

一方、プーチン氏を支持するロシア・チェチェン共和国のカディロフ首長は「国境地帯に戒厳令を敷き、低出力核兵器を使う強硬策を取るべきだ」と、メッセージアプリのテレグラムに投稿した。

メドベージェフ前大統領などの高官も、ロシアが核兵器に頼る必要がある可能性を示唆している。

米国は、核兵器が使用された場合、断固とした対応を取る方針を表明していた。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

過度な為替変動に警戒、リスク監視が重要=加藤財務相

ワールド

アングル:ベトナムで対中感情が軟化、SNSの影響強

ビジネス

S&P、フランスを「Aプラス」に格下げ 財政再建遅

ワールド

中国により厳格な姿勢を、米財務長官がIMFと世銀に
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過去最高水準に
  • 4
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 9
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 10
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中