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ケニア元首相、大統領選の結果受け入れ拒否 「民主主義の危機」
ケニア大統領選でウィリアム・ルト副大統領に敗れたライラ・オディンガ元首相は16日、9日に実施された選挙は「茶番」で結果を受け入れられないと表明した。15日撮影(2022年 ロイター/James Keyi)
[ナイロビ/キスム(ケニア) 16日 ロイター] - ケニア大統領選でウィリアム・ルト副大統領に敗れたライラ・オディンガ元首相は16日、9日に実施された選挙は「茶番」で結果を受け入れられないと表明した。ケニアの民主主義は法的危機に直面しているとし、裁判所に訴える姿勢を示した。
ケニア選挙管理委員会のワフラ・チェブカティ委員長は15日、大統領選でルト副大統領が勝利したと発表し、ルト氏は勝利宣言を行った。ただ、7人の選挙管理委員のうち副委員長を含む4人が集計結果に責任が持てないと表明した。
オディンガ氏は結果発表後初めてとなる発言で「昨日の発表は茶番だ」とし、「チェブカティ委員長が発表した数字は無効で、裁判所によって破棄されなければならない」と述べた。
オディンガ氏が最高裁判所に異議を申し立てる場合、期限は22日になる。
選挙結果の発表を受け、15日夜に首都ナイロビのほか西部のキスムで、オディンガ氏の支持者がタイヤを燃やすなどして警官隊と衝突。こうした動きは16日朝には収束した。オディンガ氏も支持者に対し平静を呼びかけている。
国連のデュジャリック報道官によると、グテレス事務総長は16日にルト氏と会談。オディンガ氏とは17日に会談したい考え。