ニュース速報

ワールド

ケニア元首相、大統領選の結果受け入れ拒否 「民主主義の危機」

2022年08月17日(水)07時45分

ケニア大統領選でウィリアム・ルト副大統領に敗れたライラ・オディンガ元首相は16日、9日に実施された選挙は「茶番」で結果を受け入れられないと表明した。15日撮影(2022年 ロイター/James Keyi)

[ナイロビ/キスム(ケニア) 16日 ロイター] - ケニア大統領選でウィリアム・ルト副大統領に敗れたライラ・オディンガ元首相は16日、9日に実施された選挙は「茶番」で結果を受け入れられないと表明した。ケニアの民主主義は法的危機に直面しているとし、裁判所に訴える姿勢を示した。

ケニア選挙管理委員会のワフラ・チェブカティ委員長は15日、大統領選でルト副大統領が勝利したと発表し、ルト氏は勝利宣言を行った。ただ、7人の選挙管理委員のうち副委員長を含む4人が集計結果に責任が持てないと表明した。

オディンガ氏は結果発表後初めてとなる発言で「昨日の発表は茶番だ」とし、「チェブカティ委員長が発表した数字は無効で、裁判所によって破棄されなければならない」と述べた。

オディンガ氏が最高裁判所に異議を申し立てる場合、期限は22日になる。

選挙結果の発表を受け、15日夜に首都ナイロビのほか西部のキスムで、オディンガ氏の支持者がタイヤを燃やすなどして警官隊と衝突。こうした動きは16日朝には収束した。オディンガ氏も支持者に対し平静を呼びかけている。

国連のデュジャリック報道官によると、グテレス事務総長は16日にルト氏と会談。オディンガ氏とは17日に会談したい考え。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

物価目標はおおむね達成、追加利上げへ「機熟した」=

ワールド

高市氏に1回目から投票、閣外協力「逃げ」でない=維

ワールド

ベトナム、26年は10%成長目標に 外的圧力でも勢

ビジネス

中国GDP、第3四半期は前年比+4.8% 1年ぶり
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「実は避けるべき」一品とは?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中