ニュース速報

ワールド

岸田首相、来週の内閣改造を表明 旧統一教会との関係点検を指示

2022年08月06日(土)15時09分

 8月6日、岸田文雄首相は、広島での平和記念式典後の記者会見で来週に自民党役員人事と内閣改造を行うと表明した。首相官邸で7月14日、代表撮影(2022年 ロイター)

[6日 ロイター] - 岸田文雄首相は6日に会見し、内閣改造と自民党役員人事を来週実施すると表明した。次々と明らかになる世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係についても閣僚らに点検を指示し、国民に理解される人事を示すとした。

公明党の山口那津男代表は同日の記者懇談会で、首相から前日に電話で10日に内閣改造を行いたいと連絡を受けたことを明らかにした。

岸田首相は広島市で開かれた平和記念式典後の記者会見で、「与党とも相談し、来週にも(内閣改造を)行いたい」と発言。新型コロナウイルスや物価高、ウクライナや台湾情勢、経済対策、安倍晋三元首相の国葬など早期に対処すべき課題を列挙しうえで、「とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べ、人事の時期が前倒しされたとの観測を否定した。

さらに、安倍元首相殺害事件で注目されている旧統一教会と自民党議員の関係について、新たに任命する閣僚だけでなく、現閣僚も含めてそれぞれ点検してもらい、適正な形に見直すことを指示したいと述べた。宗教団体による悪質商法などの不法行為への対応や、被害者の救済についても政府一体となって万全を期す考えも示した。自身は旧統一教会と「関係はない」とした。

複数の国内メディアは、岸田首相が10日に内閣改造と自民党役員人事を行う意向を固めたと報じた。時事通信と読売新聞は、松野博一官房長官、林芳正外相が続投の方向と伝えている。時事は鈴木俊一財務相も続投の方向と報じている。読売によると、岸信夫防衛相は交代の方向。党役員は、麻生太郎副総裁と茂木敏光幹事長が留任と複数のメディアが報じている。

岸田首相はこの日、広島市で開催された原爆死没者慰霊式と平和記念式に出席。来日中のグテーレス国連事務総長と会談した。

(竹本能文、杉山健太郎 編集:橋本浩、久保信博)

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独外相、中国の輸出規制による欧州産業混乱巡る問題解

ビジネス

パラマウント、ワーナーに敵対的買収提案 1株当たり

ワールド

EU、自動車排出量規制の最新提案公表を1週間延期 

ビジネス

NY外為市場=米ドル上昇、FOMCに注目 円は地震
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中