ニュース速報

ワールド

豪求人広告、6月は08年以来の高水準 利上げでも前月比1.4%増

2022年07月04日(月)14時26分

 7月4日、オーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行が4日発表した6月のオーストラリア求人広告件数は24万3523件で、前月比で1.4%、前年同月比18.4%それぞれ増加した。写真はシドニーで2017年5月撮影(2022年 ロイター/Jason Reed)

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行が4日発表した6月のオーストラリア求人広告件数は24万3523件で、前月比で1.4%、前年同月比18.4%それぞれ増加した。コロナ禍が本格化する直前の2020年1月を59%上回り、08年以来で最も高い水準だった。

求人の勢いに止まる兆候がないことは、向こう数カ月で失業率が過去最低を再び更新する可能性が高いことを示唆する。

ANZのシニアエコノミスト、キャサリン・バーチ氏は「人手不足の規模が大きいことは、インフレ高進や利上げで需要の伸びが抑制されているにもかかわらず、労働力の余地がなくなり続けていることを示す」と指摘。「労働市場が極めて逼迫していることが、インフレや利上げにもかかわらずオーストラリア経済の耐性が続くとわれわれが予想する主な理由だ」とも語った。

豪失業率は過去48年間で最も低い3.9%。同国経済が実質的に完全雇用の状態になっており、インフレも高進していることから、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日の政策会合で再び50ベーシスポイント(bp)幅で利上げすると見込まれている。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中