ニュース速報

ワールド

NZ政府、次期中銀総裁にオア元副総裁を指名 NZドル大幅高

2017年12月11日(月)18時05分

 12月11日、ニュージーランド(NZ)政府は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中銀)の次期総裁にエイドリアン・オア氏を指名した。写真はRBNZ。ウェリントンで7月撮影(2017年 ロイター/David Gray)

[ウェリントン 11日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)政府は11日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中銀)の次期総裁に同国の公的年金基金スーパーアニュエーション・ファンドの責任者、エイドリアン・オア氏を指名した。

ロバートソン財務相は電子メールによる声明で、オア氏が来年3月27日に中銀総裁に就任すると明らかにした。

中銀では、ウィーラー前総裁が任期満了に伴い9月に退任し、副総裁だったスペンサー氏が同ポストを務めている。

発表後、NZドルは米ドルに対し一時0.7%上昇。0.6905米ドルと5日ぶりの高値を付けた。

オア氏は現職に就いた2007年までの4年間、中銀副総裁を務めた経歴を持つ。

豪ウェストパック銀行のチーフエコノミスト、ドミニク・スティーブンス氏は、市場がオア氏指名を歓迎していると指摘。「極めて実績のあるエコノミストで、中銀での経験もあり、物価を目標から外すとはないとみられる」との見方を示した。

労働党が主導するNZ新政権は、中銀の責務に物価安定のほか、雇用の最大化を加える計画。

中銀理事会のクイグリー理事長は、「オア氏が総裁という職務に強いリーダーシップをもたらし、中銀がNZ経済で幅広い役割を果たすことにコミットできると、理事会全員が一致した」とする声明を公表した。

オア氏は来年3月27日に就任する。

元中銀高官のマイケル・レッデル氏は「オア氏の強みはコミュニケーション力だ」と指摘した上で、「政府が達成しようとしていることに中銀がどのように適合できるかという点で、オア氏は好ましい成果をもたらしてくれる。そうした意味で、恐らくこの決定は政府にとり政治的勝利だ」と説明した。

ロバートソン財務相は、中銀の責務を変更する法律は3月まで施行される可能性は低いが、改革の方向と一致した方法で、政策目標に関する合意をオア氏との間で形成していくとの考えを示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権、ハーバード大を提訴 「入試の人種考慮巡る捜

ワールド

五輪=CAS、「追悼ヘルメット」のウクライナ選手の

ワールド

ウクライナ、中国外相に招待申し入れ ロとの戦闘終結

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏に行動要求 和平機会逃す
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中