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情報BOX:米軍のシリア攻撃に対する米政界の反応

2017年04月07日(金)14時36分

 4月6日、トランプ米大統領は、米軍にシリアのアサド政権軍の支配下にある空軍基地に対するミサイル攻撃を命令した。写真はフロリダ州ウェストパームビーチにある別荘マールアラーゴでミサイル攻撃について発表するトランプ米大統領(2017年 ロイター/Carlos Barria)

[6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、米軍にシリアのアサド政権軍の支配下にある空軍基地に対するミサイル攻撃を命令した。シリアで今週、化学兵器を使用した攻撃が同基地から行われたと断定した。

シリア攻撃に対する米政界の反応は以下の通り。

<ライアン下院議長(共和党)>

適切かつ当然の行動。

長年にわたるシリアの危機解決は複雑な課題だが、アサド大統領は責任を負う必要があり、大統領の支持者に対しても、方針を変更するよう説得しなければならない。

<コーカー上院外交委員長(共和党)>

自国民に対する恐ろしい犯罪について、逃げおおすことはできないとアサド大統領に知らしめることが不可欠であり、今回の措置は適切だ。

今後は政権が議会に諮り、米国民に戦略を余すところなく明確に伝えることが重要になる。

<シューマー上院民主党院内総務>

卑劣な残虐行為に対しては、代償を払う必要があるとアサド大統領に分からせることは正しい。

戦略を策定し、実施前に議会と協議することはトランプ政権の義務だ。

<カーディン上院議員(民主党)、外交委員会メンバー>

トランプ政権によるシリアでの長期もしくは大規模な軍事作戦については、議会との協議が必要になると強調したい。

立法府と米国民に、今回の行動の法的根拠、追加的な軍事行動、全体的なシリア政策について通知するのは大統領の責任だ。

<ポール上院議員(共和党)>

われわれは皆、シリアでの残虐行為を非難するが、米国は攻撃を受けていない。(トランプ)大統領は憲法の定め通り、軍事行動について議会の承認を得る必要がある。

適切な議論のため、議会に出向くことを大統領に求めたい。この地域に対するわが国のこれまでの介入は、われわれの安全を高める何の役にも立っておらず、シリアでもそれは変わらない。

ロイター
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