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ノーベル化学賞はDNA修復機能研究の3氏に、がん治療に貢献

2015年10月08日(木)12時19分

 10月7日、スウェーデンの王立科学アカデミーは、今年のノーベル化学賞を細胞のDNA修復メカニズムを研究した3人に授与すると発表した。写真はストックホルム、同アカデミー関係者による記者会見。提供写真(2015年 ロイター/Fredrik Sandberg/TT News Agency)

[ストックホルム 7日 ロイター] - スウェーデンの王立科学アカデミーは、今年のノーベル化学賞を細胞のDNA修復メカニズムを研究した3人に授与すると発表した。受賞したのはスウェーデンのトマス・リンダル氏、米国のポール・モドリッチ氏、トルコ出身のアジズ・サンカー氏。

がん細胞の増殖に使われる特定の分子経路を標的にする新薬の開発が行われる中、3氏の研究はがん治療の革命に寄与するものだ。

米ノースカロライナ大学の教授を務めるサンカー氏は「がんの予防と治療に重要であり、それ故にノーベル賞を受賞した」と、ロイターの電話取材に語った。

前日発表されたノーベル物理学賞には、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章氏とカナダのアーサー・B・マクドナルド氏が、質量がないと考えられていた素粒子ニュートリノに質量があることや「ニュートリノ振動」という現象を実証した功績で受賞した。

生理学・医学賞では、寄生虫による熱帯病の治療薬を開発した大村智・北里大学特別栄誉教授らが受賞しており、日本人が連日の受賞に輝いていた。

*写真と情報を追加しました。

ロイター
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