[バンコク 18日 ロイター] - 第1・四半期のタイ国内総生産(GDP)は市場の予想に反して前期比プラスとなった。エコノミストからは、第4・四半期が下方修正されたため、マイナス成長を回避したとの指摘がでている。

タイ国家経済社会開発庁(NESDB)が18日発表した第1・四半期GDPは、前期比(季節調整済み)0.3%増。ロイターがまとめたアナリスト予想は0.5%減だった。

前年同期比では3.0%増、予想は3.4%増だった。

NESDBは、2014年第4・四半期GDPの前期比伸び率を1.7%から1.1%に下方修正、前年同期比伸び率は2.3%から2.1%に下方修正した。2014年通年のGDP伸び率は0.7%から0.9%に上方修正した。

クレディスイス(シンガポール)のエコノミスト、Santitarn Sathirathai氏は、前期比マイナス成長を回避したのは「比較対象の第4・四半期が下方修正されたことが主な理由。したがって、今年前半のタイ経済が弱いという見方に変わりはない」と語った。

タイは、国政の混乱収拾を掲げて昨年5月の軍が政権を握った後も輸出や消費の低迷が続いている。アナリストが第1・四半期のマイナス成長を予想したのも、輸出が一段と減少したとの見方が主たる理由だ。

15日、ロイターのインタビューに応じたタイ中央銀行のプラサーン総裁は、第1・四半期は輸出が大打撃を受けたと指摘し、今年3%成長を達成するのは厳しいとの認識を示した。

NESDBは18日、2015年の成長率見通しを2月時点の3.5─4.5%増から3.0─4.0%増へ引き下げた。

クレディスイスのSathirathai氏は「状況は徐々に改善していくだろうが、問題はペース」と引き続きみている。

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