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米キューバ首脳、約60年ぶりに「歴史的」会談
4月11日、オバマ米大統領(右)とキューバのカストロ国家評議会議長はパナマ市で会談し、両国関係を改善することで合意。両国首脳の会談は約60年ぶりで、1961年の断交後初めて(2015年 ロイター/Jonathan Ernst)
[パナマ市 11日 ロイター] - オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は11日、米州首脳会議出席のため訪れているパナマ市で1時間20分にわたり会談し、両国関係を改善することで合意した。両国首脳の会談は約60年ぶりで、1961年の断交後初めて。
オバマ大統領は今回の非公式会談を「歴史的」と表現。カストロ氏に対し「両国政府の間には(民主主義や人権をめぐる)意見の大きな相違が存在する」としつつ、両国は冷戦時代の対立を解消することができるとの考えを示した。
大統領は会談後、記者団に対し「冷戦は終わった。キューバは米国の脅威ではない」と説明。53歳の自身について、ラウル・カストロ氏と同氏の兄であるフィデル・カストロ氏が政権を掌握した1959年のキューバ革命時には生まれてすらいなかったと指摘した。
ラウル・カストロ氏は「われわれはあらゆることを話し合う用意があるが、忍耐強く、非常に忍耐強くなる必要がある。合意できることもあれば、合意できないこともあるだろう」と述べた。
83歳の同氏は2008年、療養のため引退したフィデル・カストロ氏から国家評議会議長職を引き継いだ。
一方、米政府高官によると、オバマ大統領はキューバのテロ支援国家指定を解除するかどうかを数日中に判断するという。