ニュース速報
ビジネス

米3月モノの貿易赤字、9.6%増の1620億ドル 過去最高に=商務省

2025年04月30日(水)00時36分

米商務省が29日発表した3月の財(モノ)の貿易収支(季節調整済み)は赤字が1620億ドルと、9.6%増加した。赤字は輸入の急増を背景に拡大。第1・四半期の経済成長に貿易が足かせになっている可能性があることが示唆された。(2025年 ロイター/Bob Riha, Jr. )

Lucia Mutikani

[ワシントン 29日 ロイター] - - 米商務省が29日発表した3月の財(モノ)の貿易収支(季節調整済み)は赤字が9.6%増の1620億ドルと、過去最高に拡大した。輸入の急増が背景にある。第1・四半期の経済成長に貿易が足かせになっている可能性があることが示唆された。

モノの輸入は163億ドル増の3427億ドルと、過去最高を記録。トランプ米大統領が掲げる大規模関税措置を回避するために輸入を急いだことが要因とみられ、消費財の輸入は27.5%増加した。自動車や資本財の輸入も増加した。一方、非貨幣用金の流入で押し上げられていた工業資材の輸入は13.5%減少した。食料品の輸入も減少した。

モノの輸出は22億ドル増の1808億ドル。自動車、食品、工業資材の輸出がけん引した。資本財と消費財の輸出は減少した。ドル安は輸出の追い風となるものの、他国が米国産品に報復関税を課すことで、増加は抑制される可能性がある。

政府は30日に1─3月期の国内総生産(GDP)速報値を発表する。エコノミストらは、トランプ大統領の二転三転する関税政策が企業に混乱と不確実性をもたらしていることから、経済成長がほぼ停止すると予想。貿易が同四半期のGDPを最大1.9%ポイント押し下げた可能性があると推定している。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「純輸出が第1・四半期のGDP成長率を大きく押し下げると予測している」と述べ、輸入品の一部は卸売業者の倉庫に保管されたものの、貿易赤字の悪化によるGDPへの影響は緩和されないとの見通しを示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ベセント米財務長官、インドに対する追加関税撤廃の可

ワールド

米、嵐で16万戸超が停電・数千便が欠航 異常な低温

ワールド

市場の投機的、異常な動きには打つべき手を打っていく

ワールド

米ミネアポリスで連邦捜査官が市民射殺 移民取り締ま
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投稿したアメリカを嘲笑する動画にネット爆笑
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 9
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 10
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中