ニュース速報
ビジネス

米景気後退の確率45%近辺、FRBへの圧力で長期影響も=シティ

2025年04月23日(水)01時34分

シティグループのチーフエコノミストは、トランプ大統領が打ち出した関税措置の影響で、米経済がリセッションに陥る確率は40─45%という見方を示した。2020年、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Joshua Roberts)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - シティグループのチーフエコノミスト、ネイサン・シーツ氏は22日、トランプ大統領が打ち出した関税措置の影響で米経済は打撃を受けており、リセッション(景気後退)に陥る確率は40─45%という見方を示した。

関税の発動を控えた駆け込み需要が一助となり、第2・四半期の米国内総生産(GDP)はプラスの伸びになると予想。米経済成長への影響が最も顕著となるのは年後半になる見通しで、「関税は米経済にとりスタグフレーション的なショックとなる」と述べた。

トランプ大統領が利下げに踏み切らないパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を公然と非難したことは、関税の「悪影響を暗に認めた」ことを示唆していると述べた。

トランプ大統領がパウエル議長を解任するとは思わないとしつつも、こうした状況が米経済に長期的な影響を及ぼす可能性もあると警告。関税措置発表以降の市場の反応は、米国の政策に対する信認の低下を示しているとした上で、FRBに対する政治的圧力などによって「米国の制度が損なわれ、永続的な構造的ダメージが及ぶと考えれば」、今後3─5年の米実質GDP成長率見通しを下方修正する必要が生じる可能性もあると述べた。

同時に、現時点ではドルに代わる国際基軸通貨は存在しないという認識も示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米国民「黄金時代」に懐疑的、68%が「経済活況」同

ビジネス

英航空IAG、25年は利益が予想上回る プレミアム

ワールド

パキスタンとアフガニスタンの衝突再燃、周辺国や中ロ

ワールド

パキスタンとアフガニスタンの衝突再燃、周辺国や中ロ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 5
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 6
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 9
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 10
    【和平後こそリスク】ウクライナで米露が狙う停戦「…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中