ニュース速報
ビジネス

米耐久財受注0.9%増、関税発動巡る前倒し発注で

2025年03月27日(木)05時02分

米商務省が26日発表した2月の航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.3%減少した。2024年9月、米ニューヨークのレッドフックターミナルで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Lucia Mutikani

[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した2月の耐久財受注は0.9%増加し、予想の1%減に反し増加した。前月は3.3%増(上方修正)だった。耐久財受注はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。

これは企業が関税による価格上昇を想定して前倒し発注を行ったことによるもので、第1・四半期の設備投資を押し上げる可能性がある。ただ、経済成長が大幅に減速しつつあるというエコノミストの見方を大幅に変えるものではなかった。

航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.3%減少した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.2%増だったが、予想外に減少した。1月は0.9%増と、当初発表の0.8%増から上方修正された。

一方、2月のコア資本財の出荷は前年比0.9%増加。前月の0.2%減からプラスに転じ、過去1年で最大の伸びとなった。

トランプ米大統領が1月の就任以来、主要貿易相手国への関税措置を相次いで発表する中、エコノミストらは米政権の関税政策は経済活動の支援材料にはならないと指摘している。

FWDBONDSの主任エコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、「米政権が非常に大きな不確実性をもたらす中で、企業は関税発動まで静観するのではなく、価格高騰を見据えて設備機器を積極的に前倒しで発注している」と述べた。  

資本財から国防関連を除いた受注は1.5%減。前月は12.8%増加していた。出荷は0.5%増。前月は3.2%増だった。出荷の増加は、今四半期の設備投資が第4・四半期の縮小後、回復したことを示唆する。ただ今後は、関税措置による経済不透明感の高まりを背景に企業が設備投資の拡大を控え、低迷する可能性がある。

一次金属の受注は1.2%、金属加工製品は0.9%、電気機器・部品は2.0%、それぞれ増加した。

さらに、機械の受注は0.2%、輸送機器は1.5%、自動車・同部品は4.0%、防衛航空機・同部品は9.3%、それぞれ増加。一方、民間航空機は5.0%減少した。

米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、2月の航空機受注は13機と、前月の36機から減少した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

金現物が5400ドル突破、最高値更新 地政学的不透

ビジネス

メタ、26年設備投資見通しは最大1350億ドル 「

ビジネス

FRBが金利据え置き、インフレ「やや高止まり」 労

ワールド

ベネズエラへのさらなる軍事行動は当面必要ない=米国
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 4
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 5
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 6
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 7
    人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立…
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    またTACOった...トランプのグリーンランド武力併合案…
  • 10
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 9
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中