ニュース速報
ビジネス

VW傘下のシュコダ、インドで単独でもEV生産に投資の方針

2025年03月17日(月)09時43分

 3月14日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のチェコの自動車メーカー、シュコダ・オートのクラウス・ツェルマー最高経営責任者(CEO)は、インドで電気自動車(EV)の生産を計画しており、現地提携先が見つからない場合でも、単独で同国への投資を行う方針を示した。写真はシュコダのロゴ。2月、オランダ・ネイメーヘンで撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

[ニューデリー 14日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のチェコの自動車メーカー、シュコダ・オートのクラウス・ツェルマー最高経営責任者(CEO)は、インドで電気自動車(EV)の生産を計画しており、現地提携先が見つからない場合でも、単独で同国への投資を行う方針を示した。

VWは、シュコダのインド現地法人が高い関税を回避するためにアウディ、VW、シュコダブランドの一部輸入車で誤った分類を行ったとされる問題で、同国の税務部門と法廷闘争を繰り広げている。この訴訟で敗れる場合、VWは罰金と利息を含めて28億ドルを支払う必要があり、VWの弁護士の1人は先月、これは存続の問題になりかねないと発言した。

ツェルマー氏は今週メディアに対し、「現在進行中の非常に重要な手続き」についてはコメントできないが、欧州以外での成長を目指すにあたり、インドに狙いを定めていると表明した。

シュコダはインド自動車メーカー、マヒンドラ・アンド・マヒンドラとEV部品の供給契約を結んでいる。ツェルマー氏は提携先候補として、マヒンドラやその他の社名を挙げなかったが、現地提携先の模索は続いていると述べた。

シュコダは以前からEVの現地生産対するインド政府のインセンティブ計画に関心を示しており、同国西部マハラシュトラ州とEV生産に約17億ドルを投資することで合意している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EUが2兆ユーロの次期7カ年予算案提示、防衛と競争

ビジネス

再送米経済活動は小幅拡大、物価は上昇 見通しやや悲

ワールド

イラク・クルド自治区の油田にドローン攻撃、施設損傷

ビジネス

再送-〔アングル〕円安への備え進むオプション市場、
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 2
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏にも送電開始「驚きの発電法」とは?
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 5
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 6
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 7
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 8
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 9
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 10
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 6
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 7
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 10
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 7
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中